2018年02月12日

Excelのムダなスクロールを省く4つの必殺技


Excelの表って結構大きなものがあって、1画面には収まりきらないばあいがあります。
そうしたときに、あっちをみるのにスクロールして、さらにこっちをみるのにスクロールなんて、見ている時間よりもスクロールしている時間のほうが長い、などということが時々あります。

そんなときに、スクロールの無駄を省く幾つかの方法があります。

■ウインドウ枠の固定


一番簡単な方法は、今見ている表の一部をスクロールせずに常に表示されているようにする「ウインドウ枠の固定」。

これはスクロールしたくないセルのひとつ右下のセルを選択しておいて、リボンの「ウインドウ枠の固定」を選択してやればできます。

「右下」っていうのは、「ウインドウ枠の固定」をしたセルの上側と左側が固定されるからで、上側だけを固定したいのなら A 列で実行すればOKですし、右側だけを固定したいのなら、1行目で実行してやればできます。


■分割


「ウインドウ枠の固定」は上記のように、左側か上側しか固定できません。下側の一部を固定したいとか、右側を固定したいという場合には使えません。

その場合には、「分割」という方法を使います。

やり方は「ウインドウ枠の固定」と同じようにセルを選択しておいて、リボンで

 表示タブ→分割

はい。それで終わりです。

分割した場合には、表示エリアも変更できます。分割したところでグレイの線が出ますので、それをドラッグしてやれば表示エリアが変わります。

■新しいウインドウを開く


「ウインドウ枠の固定」も「分割」もデータが同じシートにないとできません。
シートが違うような場合には、「新しいウインドウを開く」という方法を使います。

リボンで、

 表示タブ→新しいウインドウを開く

を選択してやると、同じファイルで2つの子ウインドウが開きます。

Excel は自分自身のメインウィンドウの中に子のウインドウを開くことができるので、同時に2つの子ウインドウを表示するためには、

 表示タブ→整列

で、横に並べるか縦に並べるかを指定してやれば、2つの同じファイルを同時にみることができます。

同じファイルを開いているときに一方に変更を加えると、他方のウインドウも同時に変更がされます。
なので、シートをまたがった計算式があるようなときに、計算式の元データを変更して、結果が書かれているシートを別の子ウインドウで開いておくと、入力と計算結果が同時に見られます。

子ウインドウ同士を行ったり来たりするためのショートカットは

 CTRL+TAB、CTRL+SHIFT+TAB

で可能です。

■新しいExcelを開く


今までご紹介してきたのは、ひとつのファイルを別々に参照する方法でしたが、異なるファイルの場合はというと、

 別の EXCEL で開く

という方法があります。

普通に2つの Excel ファイルを開くと、ひとつの Excel の中に2つの子ウインドウとして開かれます。

これはこれで良いのですが、マルチモニタ環境だと、メインディスプレイに編集対象のファイルを表示して、サブディスプレイに参照用のファイルを表示することができません。

そこで私がよくやるのが、異なるインスタンスの Excel でファイルを開くという方法です。

まず、最初に編集対象のファイルをダブルクリックして開きます。

このあと、参照用のファイルをダブルクリックしてしまうと、参照用のファイルが同じ Excel に表示されてしまうので、マルチモニタ環境では使えないんです。そこで、

 スタートメニュー → Microsoft Excel

とやってやると、別のインスタンスの Excel が立ち上がります。

この新しく立ち上げた Excel で

 ファイル → 開く → 目的のファイル

ってやってやると、2つの Excel が同時に使える状態になります。

これだと、マルチモニタ環境でも2つの Excel を同時に見ながら作業ができるようになります。

この方法は、ひとつのファイルを2つの異なる Excel で表示する場合にも使えます。マルチモニタ環境では必須の使い方かと。


◆このテーマのおすすめ図書


たった1秒で仕事が片づくExcel自動化の教科書

できるやさしく学ぶExcel統計入門難しいことはパソコンにまかせて仕事で役立つデータ分析ができる本

たった1秒の最強スキルパソコン仕事が10倍速くなる80の方法

絶対残業しない人がやっている超速Excel仕事術

仕事のExcelが1日でざっくりわかる本ネコの手を借りるより、3つの「自動化」で

速効!ポケットマニュアルExcel基本ワザ&仕事ワザ2016&2013&2010&2007

■同じテーマの記事

エクスプローラでワンキーで希望のフォルダにジャンプする方法

エクスプローラとファイラーだと一番違うのは、いろんなショートカットキーを定義したり、特定のフォルダに簡単に移動できるような設定ができることでしょうか。エクスプローラはある特定のフォルダに移動するのに、そのドライブを開いて、フォルダツリーを順番にたどっていくか、お気に入りなどに登録しておくかしておかないと移動はできません。一方で、ファイラーを使うと、CTRL+なにか のキーで一発でよく使うフォルダに移動できたりします。エクスプローラでショートカット集のフォ..

Excelのセルに曜日を表示する方法

Excel を使っていると、日付のセルを作成することがよくあります。"2018/1/2"みたいに。これを"2018/01/02 (月)"みたいに表示する方法についてご紹介します。美しくない!ただ、どうもこの表示は好きになれません。単体で見る分にはいいですが、"2018/1/2""2018/1/23""2018/10/3"みたいに桁が揃わないからです。どうも美しくない。さらに、曜日も含めて"2018/01/02 (月)"みたいに表示できると便利..

F1キーでイラッとしない方法(AutoHotKeyスクリプト)

キーボードの ESC や 半角/全角 キーを打とうとして、間違えて F1 キーを押してしまい、ヘルプが表示されたり、ネット検索に行ったりして、「イラッ」としたことありません?何かのメッセージがちょっと表示されるだけならいいですが、Excel や Word、PowerPoint だとインターネットに接続に行って、しばらく待たされた上に役にも立たないようなヘルプが表示されると、「ええいっクソッ!!」怒り爆発。F1キーなんていらないどうも私だけではないようで、..

よく使うフォルダのアイコンを変えてすぐに見つかるようにする

エクスプローラからフォルダを選ぶときに、マウスの動きを観察していると、目的のフォルダを探すのに結構ウロウロシているのに気が付きます。特にフォルダがたくさんあったりすると探すのに時間がかかります。マウスの動きは視線の動きとほぼ同じです。素早く目的のフォルダを開く方法PCで作業を始めるためにはファイルを開いたりアプリを立ち上げたりシないといけないのですが、ここに行き着くまでに時間がかかるというのは時間管理上とってももったいない時間です。これを短縮するために、..

Excelで面倒な繰り返し作業を簡単にするF4キー

Excelの作業で、繰り返し同じ操作をすることがけっこうあります。たとえば、コピーしたセルを何回も貼り付けたり、感覚を空けて色を塗ったり、何回も罫線を引いたり…一回一回操作するのは結構面倒なのですが、「前の作業を繰り返す」ショートカットを活用することで、劇的に作業がはかどります。前の作業を繰り返すたとえば、複数のセルに同じように色を付けたいような場合。連続したセルなら、範囲指定して、リボンから色付けを選べばいいですが、飛び飛びのセルにやろうとすると目的..

列幅の異なるセルを同じシートに表示する方法

Excelでレポートを書くときに、列幅の違う表を同じシートに表示したいときってありますよね。ところがエクセルは途中からセルの幅を変えることが出来ません。勢い、こんな形になります。よく見る作戦よく見るのは、2つの表を横に並べてしまって、同じ列に異なる幅のセルを持ってこないようすること。確かに渡しもくやります。この方法は、上で書いたように、列数が大して多くない表なら有効です。あまり考えなくてもいいし。ただし、列数が大きくなると画面に収まりきらないので、下手..

posted by 管理人 at 08:08| Comment(0) | PCアプリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: