2018年02月26日

Google日本語入力のツールを呼び出すコマンド


フリーで高機能な IME である Google 日本語入力の各種ツールを呼び出すのは、言語バーのツールアイコンをクリックしてメニューを選択するのが一般的ですが、「GoogleIMEJaTool.exe」にコマンドラインオプションを渡してやっても、同様の処理が出来ます。

私はちょっとした文章を書いて、「これ、また使うよな…」と思ったものは、最初の数文字だけで変換候補として上がるように、すぐに辞書登録をしちゃいます。その作業自体も効率的にやるためには、思った瞬間に辞書ツールが立ち上がらないと、何を思ったのか忘れちゃいます


■単語登録をワンキーで起動する方法1


単語登録をワンキーで呼び出せるようにするには、

 ・言語バーのツールアイコンをクリック
 ・プロパティを選択
 ・キー設定の選択→編集
 ・編集→エントリの追加

で、

 モード:直接入力
 入力キー:CTRL+F1
 コマンド:単語登録を起動
 
 モード:入力文字なし
 入力キー:CTRL+F1
 コマンド:単語登録を起動

 モード:直接入力
 入力キー:CTRL+F2
 コマンド:辞書ツールを起動
 
 モード:入力文字なし
 入力キー:CTRL+F2
 コマンド:辞書ツールを起動

の4つのエントリを追加してやります。
これで、CTRL+F1/F2 で単語登録と辞書ツールが起動するようになります。


■コマンドラインから起動(AutoHotKeyを利用)


このキー設定で登録する場合、PC や ユーザごとに設定しないといけません(あるいは、すべての PC で同じキー設定をインポートするようにするか)。

私は、合計 7 台のPCを使っているので、それがまた面倒なので、ひとつのファイルを登録しておけばできるように、AutoHotKey で起動できるようにしてみました。これなら、スクリプト(のあるフォルダ)を同期するようにしておけば、どう変更しても、全部同じ操作で作業できるようになります。

辞書ツールを起動するには

 "C:\Program Files (x86)\Google\Google Japanese Input\GoogleIMEJaTool.exe" --mode=dictionary_tool
 
を run コマンドに投げてやれば OK です。

同じく、単語登録をするには、

 "C:\Program Files (x86)\Google\Google Japanese Input\GoogleIMEJaTool.exe" --mode=word_register_dialog

です。

ただし、GoogleIMEJaTool.exe は私の環境なのでパスが違うかもしれません。
エクスプローラで、"GoogleIMEJaTool.exe" を検索してみてください。

ちなみに、パラメータは

 ・手書き文字入力
    --mode=hand_writing
 ・文字パレット
    --mode=character_palette
 ・辞書ツール
    --mode=dictionary_tool
 ・単語登録:
    --mode=word_register_dialog
 ・プロパティ:
    --mode=config_dialog

です。

AutoHotKey に登録するには、AutoHotKey のスクリプトに、以下の行を追加してやれば OK です。

◇――――――――――――――――――――――――――
vk1Csc079 & g:: run C:\Program Files (x86)\Google\Google Japanese Input\GoogleIMEJaTool.exe --mode=dictionary_tool
――――――――――――――――――――――――――◇


この場合は 変換+G を押すと単語登録が立ち上がります。
AutoHotKey の場合、コマンドを " (ダブルクォート)でくくらなくても立ち上がるみたい…。


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posted by 管理人 at 09:13| Comment(0) | PCアプリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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