2020年11月16日

時間を無駄に浪費している習慣を塗り替える


「この悪い習慣をやめたい」と思ってもやめられません。それは意志の力がないからではなく、上書きすべき良い習慣がないだけかもしれません。

以前の記事

 「しない」はできない

でも書きましたが、人間は基本的に否定文を理解できるようにはできてないみたいです。

たとえば、「コップの水をこぼさないように」といわれるとこぼす確率があがるのだそうな。


■悪い習慣を上書きする


「悪い習慣」というのは大抵の人が意識しています。ただ、それを「やめよう」とおもうと、やめられません。
それは

 「しない」はできない

で書いたことと同じです。そこに意識を持っていくからやめられない。

★〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

あなたも自分の悪い習慣に対して同じことをすることができるが、そのためにはまず、悪い習慣を見つけなければならない。

そのためには、生活やルーチンのなかから後ろめたい気分になるものを見つけるようにするのが一番だ。止めたいと思っているけれども、いつも先延ばしにしてしまうことは何だろうか。
 :
 :(中略)
 :
次に、その習慣として現在していることの代わりにできるほかのルーチンを考える。

可能なら、あなたができることで、現在の習潰と似た褒美、または同にタイプの褒美が得られるようなものを見つけるようにしよう。

最後に、もっとも難しい部分が残っている。

新しい習慣にできるかもしれないことを自分に強制し続け、古い悪習を塗り替えるのである。

十分に長い間やり続けると新しい習慣がいずれ簡単かつ自動的にできるようになることがわかっていれば、切り替えやすくなるだろう。

ジョン・ソンメズ(著) 『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル
―――――――――――――――――――――★


ということで、「しない」と決めるのではなく、別の何かを「する」と決めればいいだけです

習慣化していないことは最初のうちは、意識しないとできませんが、そのうちに意識せずにできるようになります。更に進むと、悪い習慣だったものと同じように、「やらないと気持ち悪い」「居心地が悪い」という状態になります。

私の場合の例で言うと、テレビや新聞を見る習慣でした。朝、起きたらとりあえず新聞を広げて食事をする。夜は食後に一服がてらにテレビを見る、というのが、食べているものの話題を家族と話す、食後は風呂に入りそのまま寝る、というようになりました。おかげで時間の自由度が増えました。

新聞なんて見なくても、イマドキ情報なんて他のツールから無尽蔵に入ってくるし、テレビドラマやバラエティは見なくてもなんの支障も起きません。ドラマが見たければ、DVDでもユーチューブでも、都合のいいときにいくらでも手にはいりますから。そうしてまで見たいものがあればですが。






■参考図書 『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル





立ち読みできます立ち読み可
「より良い人生」を送るためのノウハウ・スキルを網羅した、生き方バイブル本です。

ソフト開発者向けに書いてありますが、そこで言われていることはあらゆるビジネスパーソンに通じることばかり。

良い人生を送るためには、技術習得法やキャリア構築法といったノウハウに加え、対人的な交渉・指導・意思疎通などをうまく行える能力や知恵、すなわち「ソフトスキル」が不可欠です!

本書では、キャリアの築き方、自分の売り込み方、技術習得法、生産性の高め方といった仕事で成功する方法だけでなく、財産の築き方、心身の鍛え方、恋愛で成功する方法など、「人生全般をより良く生きる方法」を具体的に説明します。

●「解説」から抜粋
本書はソフトウェア技術者向けの書籍ではありますが、いわゆるテクノロジーのことはほとんど書いてありません。しかし、「成功者」になるために必要なそれ以外の多くのことが書いてあります。(中略)今こそ私たちがもっと成功に貪欲になれるチャンスなのではないでしょうか。

●「訳者あとがき」から抜粋
全体を読み通して感じたのは、人の弱さを十分に意識して書かれていること、率直であること、上からではなく同じ高さから話しかけてくることでした。
(中略)校正のために読み返してみると、株や栄養や腹筋のことなど、「何かで読んだんだけどさあ」という枕で出てくるような話の多くを本書で覚えたことに気づきました。無意識のうちにいろいろな影響を受けているようです。この本、ただものではないですよ。

●目次
第1部 キャリアを築こう
第2部 自分を売り込め!
第3部 学ぶことを学ぼう
第4部 生産性を高めよう
第5部 お金に強くなろう
第6部 やっぱり、体が大事
第7部 負けない心を鍛えよう

付録A コードを書けるなら金融は理解できる
付録B 株式市場の仕組み
付録C 食事と栄養の基礎:ガラクタを入れればガラクタが出てくる
付録D 健康な食事の方法:ピザは食品群ではない






◆アマゾンで見る◆◆楽天で見る◆◆DMMで見る◆

SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル
著者 :ジョン・ソンメズ
楽天では見つかりませんでした
SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル
検索 :商品検索する



●本書を引用した記事
 時間を無駄に浪費している習慣を塗り替える
 時間を無駄に浪費している習慣を塗り替える
 時間の浪費を見つける方法
 繰り返しタスクは目標見直し期限を設ける
 「教える」のではなく「シェアする」意識
 集中力を高める環境の作り方3:アプリを閉じる
 集中力を高める環境の作り方2:机の上にはなにもおいてはいけない
 Pomodoroテクニック
 キャリアの目標を持っていますか?
 昇進昇格の機会が来ない人のために

●このテーマの関連図書


プリンシプルオブプログラミング3年目までに身につけたい一生役立つ101…

RealWorldHTTP―歴史とコードに学ぶインターネットとウェブ技術

エラスティックリーダーシップ―自己組織化チームの育て方

ZEROBUGSシリコンバレープログラマの教え

新装版達人プログラマー職人から名匠への道

カンバン仕事術



■同じテーマの記事

大切な物を置かないとなくさない

かつて、ちょくちょく車の鍵がどこにあるかわからなくなってしまうことがありました。一応、家の中で置くところが決まっていたのですが、「現時点、そこにはない」となると、家中を探しまわることになります。我が家には車は家内と共用なので、どちらかがどこかに置き忘れた。大騒ぎした挙句、車につけっぱなし…、などと。置くからなくなる本書『エンジニアのための時間管理術』では、こんなコツが書いてありました。..

耳で読む読書術:オーディオブックを活用する

今まで知らなかったのですが、「こんな方法がある」ということでご紹介。すばらしい音読の例としては、新潮社から発売されている朗読 CD がおすすめです。幸田弘子さんが朗読する樋口一葉の 『たけくらべ』 や、寺田農さんが朗読する谷崎潤一郎の 『春琴抄』 などを聞いていると、頭の中に意味がすっと入ってきます。そうした正しい読み方を学ぶことが、精読にはとても大事なこ..

読書は2度する

読書、してますか?私は相変わらず年200冊ペースを(今年はギリギリですが)維持してます。目的を持って本が読めない本を読むときに、多くの読書本では「目的を持って読め」と書かれています。年間1000冊も読む方は、必ずそうしているのでしょうかね?ただ残念ながら私は目的(=この本で何を得るかを明確にする)ことをやったことがありませんし、実際読む前に「この本ではこういうところを勉強しよう」と思って読んだこともありません。というと何らかの意志を持ってやっているようで..

メールは一往復半で完了する

スレッドが伸び続けるメールちょっとした質問のつもりだったのに、だんだん関係者が増え、色んな意見が出始めてやたら長いスレッドになる、なんてことが会社でよくあります。こうなると収集がつかなくなります。どこかで打ち切って、関係者を集めてミーティングにしたいのだけど、どんどんスレッドが伸びていると打ち切りにくいですし、あとちょっとで終わりそうなのにミーティング開催も面倒……とずるずる伸びていきます。メールの打ち切り時メー..

一息吸ってくる

私のアイディアではありませんが、ちょっと本に書いてあったアンチ・ストレス技術をご紹介。逆に言うと、場所を変えればそれだけブレイクしやすくなります。物理的な距離を取ることで客観的かっ冷静になれますし、深呼吸をして状態を整えれば、「上司に怒られた」「仕事で失敗した」という外部要因に対して、ネガティブな反応が出にくくなります。「一服してくる」ならぬ「一息吸ってく..

寝るときに部屋は明るすぎず、暗すぎず

私の経験的には、仕事が忙しくなって睡眠時間が取れなくなって、寝るギリギリまでメールをチェックしている時期がありました。当然そういう仕事の仕方は長続きしないわけで、ウツというイベントに落ち込んで、やめざるを得なくなりました。もしあの時期、睡眠時間だけはしっかり取れていたら、どんなに仕事が忙しくても、ストレスフルな状態でも、相応に対応できていたのではないかと思うくらい、仕事に最も悪影響を与えるのは、睡眠なのではないかと考えてます。..

posted by 管理人 at 01:14| Comment(0) | 時間術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: