PC の再起動をすると、つぎに使える状態になるまでに結構な時間がかかります。
これは、PC を使い続けているとドンドン悪化します。
特に Windows はこれがひどくて、さらに、ちょっとしたお試しでアプリを入れるたびにさらに悪くっていくような気が…。
■Windows で基本機能だけ最初に立ち上げる
Windowsには StartUp というフォルダがあって、ここにファイルを登録しておくと、Windows 起動時に勝手にアプリを立ち上げてくれます。特に常駐してなにかのサービスを提供してくれるようなアプリだと、勝手に立ち上がってくるので結構便利です。
立ち上がっているアプリは、画面の右下「タスクトレイ」と呼ばれる領域にアイコンが表示されています。
これが何十個もあるようだと、やっぱり起動もそれなりに時間がかかります。
PC は便利なことは必要ですが、動作が遅いとかはかなりいらつくので、時々見直して不要そうなアプリやサービスは強制停止するようにしていますが、それでもなにかをインストールするたびに増えていく…。
Windows 起動時に立ち上がるアプリやサービスの一覧は、Glary Utilities というツールで見るとわかりやすいですが、
Windows 10 でスタートアップ アプリを変更する
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4026268/windows-change-startup-apps-in-windows-10
でもわかりやすいかも。あまり細かく調整できないですが。
■STARTUP のアプリをタスクスケジューラに実行させる
STARTUP フォルダに入れるほど便利ではありませんが、Windows 起動時に起動したいアプリをタスクスケジューラに入れると、ちょっと体感的に Windows の起動が早くできます。
やり方は、Startup フォルダを開いて、対象アプリを右クリック、プロパティを見て、アプリの場所を確認します。
WIN+R を押す
shell::startup と入力してリターン
対象アプリを右クリック
R キーを押してプロパティを表示
リンク先の項目を選択して
CTRL+C を押す
これでアプリの場所がクリップボードに入ります。
つぎに、タスクスケジューラ を起動します。
WIN+R を押す
taskschd.msc と入力してリターン
です。
で、タスクスケジューラで新規タスクを作ります。
「操作」メニューを押して、
続いて「タスクの作成」 を選択
「全般」タブで、名前を入れておく(あとで見てわかるような名前)
「操作」タブで、「新規」→「プログラム」で CTRL+V
(さっきStartupのプロパティで取得したプログラムのフルパス名)
「トリガー」のタブを選択
「新規」→「タスク開始条件:ログイン時」を選択
「遅延時間を指定する」にチェックを入れる
その横のドロップダウンリストで起動までの遅延時間を設定
※他にもいろんな起動制御ができるので、あちこちのタブを触ってみるとちょっとおもしろいかも。
ってやります。
そうすると、Windows が起動してから、5分後(「5分」と設定したとき)にアプリの起動が始まります。
その間は Windows はあたかも使える状態になっているわけです。多くのアプリを起動時に読み込まなくなるので、起動は若干ですがすばやくなります。
もちろん、その間にそのアプリの恩恵を受けることはできませんが、Windows 起動直後にすべての常駐アプリがそろっていないと困るような使い方もあまりないので、私の場合は AutoHotKey 以外は全部遅延起動にしてあります。
もう一つメリットがありまして、起動順序が制御できることになります。
つまり、AutoHotKey と MouseWithoutBorders みたいに同じリソースをフックするものは、フックした順番によって挙動が変わることがあります。これを AutoHotKey を立ち上げてから数分後に MouseWithoutBorders を起動するみたいにすればフック順序が固定できます。
PC が時々妙な動きをする、みたいなときにもこれを試してみると安定するかも知れません(保証なし)。
■Windowsを初期化する
もちろん、アプリをいくつかいじったくらいでは、良くて1分。悪ければ数秒くらいしか効果はありません。特に常駐モノはプログラムが小さくて起動が早いので…
根本的には、Windows を再インストールして、必要なアプリ以外は完全消滅させると Windows は劇的に早くなります。
さらに、SSD に換装するなどすればより完璧。
※実は先日これをやりました。SSD に換装して Windows を初期インストールし直し。超速になりました。(^^v
※お古の役に立たない USB フラッシュがあれば簡単にできちゃいます。そのあと必要なアプリを入れ直すのが結構時間がかかるのですが、それはそれでアプリの一括更新をしたのだと思えば、ちょっと便利になるかも。
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