普段の通勤時には、タブレットに入れた蔵書を読んでいます。おかげで年間の書籍(マンガを除く)の消費量はこの10年くらいは150冊前後あります。
おかげで、というか、副作用で、というか、何か読んでないと、とっても手持ち無沙汰なときがあります。
ちょっと空き時間あると、つい本(タブレット)を広げたくなる。
それでも、本が読める環境にないときも結構あります。
たとえば運転中。それからすし詰め状態の通勤電車。
さすがに運転中は論外ですが、すし詰め状態のときには、本を広げるスペースどころか、7チンチタブレットを開くこともできません。
■本を聴く
ということで、こういうときのために、スマホには本の読み上げソフトを入れていて、テキストファイルを読み上げてもらうことで、両手が使えなくても、目を閉じていても本が読める。というか「聴ける」。
本日は私が試してみた、Andoroid アプリの読み上げアプリの比較。
全くの個人的感想なので、まあ参考程度に読んでください。
■本の読み聞かせサービス
最初に、正しく本の読み上げを聞きたいなら、書籍の読み上げサービスというのも最近は結構充実してきていますので、こちらをオススメします。人間がちゃんと読み上げてくれるので、発音やイントネーションなどが正確です。
実はこのサービスには一時期登録していて、いろいろ試してみたのですが、以下の点で不満だったので結局解約しました。
・「読みたい」と思った本が少ない
・「聞く」という行為と「読む」という行為が同時にできない
・聞いている時間が短い
本の数については徐々に充実してきていますが、それでも万人向けに新しい本を入れてきているので、自分の趣味や嗜好、今の状況にあった本というのはかなり限られます。
また朗読(読み上げ)スピードはかなりゆっくり(自分にとっては)なので、手元日本があるのなら、目で追ったほうが早いですし、知りたいところだけピックアップできます。つまり、私としては、私が注目するところだけしっかり読み上げてほしくて、それ以外は高速で流してほしいのですが、そんな都合のいい仕掛けはありませんよね。
最後に、時間なのですが、「聴く」タイミングというのは、結構限定的でそれ以外は、「読む」ので、投下コスト(利用料)に見合うだけの利用ができなかった。
ということで残念ながら解約。ちゃんちゃん。
■読み上げアプリの比較
ようやく本題。読み上げアプリですが、きちんと評価したのは以下の3つ。
・T2S
・青空司書
・NR2 Free
いずれも TTS を利用するアプリです。
●T2S
非常に操作が簡単なアプリで、右下に読み上げ開始のボタンがあり、それをタップするだけで使えます。
ファイルの読み込みも簡単です。
ただ、私の環境では、Google TTS を使おうとすると、エラーになって使えませんでした。
標準では言っている LG TTS+ と KDDILABS N2 TTS なら問題なく使えました。
青空文庫形式には対応していません。したがって、ルビなどあると2度読み上げてしまいます。
読み上げのスピードは変えられますが、あまり早くはなりません。
私としては、3〜5倍速くらいのほうが、私の聞き取り速度としてはちょうどいいのですが、感覚的には標準の2倍程度までしかスピードが上がりません。あとで、「青空司書」をテストしているときに判明したのですが、TTS の設定を変えてやると、高速になることが判明しました。
今読み上げているところを画面上で強調表示してくれるので、目を話した後に、「おっ?」と思ってスマホをみると、いまどこを読んでいるかがすごくわかりやすいです。
■NR2 Free
半年ぐらい使っていたのですが、今は「青空司書」に取って代わられました。
前述の通り、3つの TTS を使っていますが、速度コントロールは広範囲で、ほとんど聞き取れないくらい早くもできますし、カタツムリみたいにゆっくりにもできます。実用的にはどうかとは思いますが。
ただ、読み飛ばしが結構あります。本当の原因はわかりませんが、どうも行頭に"「" があるとその行を読んでくれない時があるみたいです(ちゃんと読むときもありますので、それだけが原因とは言えないですが)。
読み上げ箇所の表示は、「行」単位です。
前述の2つのアプリは、文中の句読点で一瞬途切れるのですが、このアプリは、行末まで一気に読みます。
私の趣味としては、「行」という単位で読んでくれたほうがすきでしたが、「読み飛ばし」がどうしても我慢できず、結局ヤメました。
●青空司書
「青空」とアプリ名にあるだけに、青空文庫形式のファイルはきちんと処理できます。青空文庫からダウンロードして書庫管理する機能も充実しています。
ただ、ローカルに置いたテキストファイルを読み上げさせようとすると、ちょっと操作に迷います。
すごく小さなボタンを何回か押さないとローカルファイルを開けません。まあ、なれの問題かも知れませんが、ここはちょっととっつきづらかった。
読み上げのスピードは変えられますが、あまり早くはなりません。
私としては、3〜5倍速くらいのほうが、私の聞き取り速度としてはちょうどいいのですが、感覚的には標準の2倍程度までしかスピードが上がりません。
私の主な使い方は、
本をスキャナで取り込む
↓
OCR してテキストを抽出
↓
テキストファイルにして
読み上げをさせる
というものです。OCR の精度は感覚的には、95% くらいあるので、ちゃんと意味は通ります。時々意味不明な文章になっていたり、誤読もありますが、まあ本全体としては意味はわかります。
どうしても正確でないと気持ちが悪い方にはこの使い方はイヤかもしれませんが。
青空文庫形式のテキストならハンズフリーで小説を聞けます。
NR2 Free と同様に読み上げない行があるのですが、印象としてはこっちのほうが少ない印象です。
■その他のアプリ
その他にもいろいろ試してみたのですが、
・音が割れてまともに聞き取れない
・広告がどでかくて、操作エリアが小さい
・句読点から次の文の読み上げまでの休止がやたら多い
・誤読がおおい
・青空文庫の形式に対応していない
などなどで、ちょっと試して速攻アンイストールしたものはかなりありますが、もう忘れました。
最終的に、ある程度の期間評価したのは、この3本だけですので、紹介もこの程度にしておきます。
機能については、Google Play にいけばわかりますので省略。
もしご参考になれば幸いです。
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