発送法のひとつに、全く異なるものを結びつけるという方法があります。「シネクティクス」と言われる方法です。
有名な事例としては、飛行機の翼のフラップ。鳥の羽根から類推されたのだとか。
■シネクティクスの進め方
シネクティクスの進め方は以下のとおりです。
・課題を提示と問題分析
・解決の試案を発想する。ブレスト。おもいつくまま
・解決目標の明確化
問題解決のポイントとなりそうなこと、キーワードとなると思われることをランダムに出し合う
・アナロジーによる発想を展開する
シネクティクス法では,3つに整理した類比(アナロジー)メカニズムを使う 直接類比/擬人類比/象徴類比
・アナロジーの選択
・選択したアナロジーをさらに,細かく検討し、ヒントを探す
・目標への適合。現実に使えるアイデアへと結びつける。
・解決案の作成。
まあ、ざっと書いただけなので、詳しくは本など読んでみてください。
ブログ程度で説明できるものでもありませんし。
■気楽に連想法
ただ、普段こんな難しい方法や手順を踏んでいたら、やりたくなくなってしまいます。
もっと気楽に捉えてやってます(もちろん、「何かのコンサルティングをしたい」みたなひとはちゃんと勉強してくださいね)。
こういうときに日本人は昔からやってたじゃないですか。なぞかけ。
あの、「××とかけて○○と解く。その心は!」ってやつですよ。
子供の頃から慣れ親しんだ発想法なんです。
かのゲーテも気楽に!といってますよ。
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●脳のス卜ッパーを外す
しかしながら、思考をジヤンブさせる力はゝ元来誰でも侍っているものである。
私が児る限り、小学生や幼稚園児、子どもたちは連想が好きで、連想で遊ぷことがうまい。
子どもがよくやるしりとりも言葉の連想の一つだ。また、ダジャレも子どもは大好きだが、音の連想で樂しむものだ。
私は子どもたちに、一文ずつ回し書きをさせる遊びをやらせることがある。四人ぐらいのグループをつくリ、最初の子が「彼女は彼のことを好きだと言った」と一文書いたら`隣の人に回す。隣の人はそれを受けて一文書く。そうやって順番に、時間にして十分ぐらい回していくと不思議とあちこちに跳躍しっつ、つながっている物謡ができあがる。できあがったものを読み上げると`たいていは大笑いが起きる。
なぜなら、それは一種、詩的な飛躍がある散文になっているからだ。何人かの想像力が入り交じり、物語が開けていくのである。詩として優れたものに仕上げることとは別問題だが、これは普段の使い方とは違う脳の使い方である。そういう練習を始めると、いかに自分の脳に蓋をしてきてしまっていたかがよくわかる。
たとえば、論文を書くという作業を考えてみよう。ピジネスのレボートや企画書でもいい。
レボー卜や企画書は緻密に書かなくてはいけないものだが、そればかりを意識していると、結局はアイデイア不足で使いものにならない場合がある。きちんと理諭が積み上げられていても、はつきり言って面白くないというようなものになってしまう。
筋肉には、縮める運動ばかりではなく`伸ばす運勁も必要だ。それは脳も向じである。連想をする訓練は、脳を柔軟にしておくのに役に立つ。第一、そうやって脳みそを解放すること自体が楽しいものだ。
齋藤孝(著) 『座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本』
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■脳にブレーキを掛けてはいけない
本書にあるように、ビジネスでなにか考えようとすると、どうしても「今の課題を解決する」みたいなところに集中しちゃいます。
そうすると「自分にできること」だとか「チームのリソース」みたいなものに縛られます。発想が非常に狭くなるんです。
そうじゃなくて、「鳥と話ができたらなぁ」とか言うところに解決策を見出すと、いがいと面白いアイディアは出てくるものです。
ある程度の人数が集まってやるのがいいですけど、私はメンバーとこういう目的の会議をするときには、「お茶、お菓子、おもちゃ」を用意することにしてます。
発想は雑談の中にありますので。真面目に議事録を取りながらなんてやると、当たり前で面白くもなんともない結論が出るか、黙り込んじゃうのが関の山。
■参考図書 『座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本』
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