モニタは正面にあったほうが使いやすいですね。肩がこらないし。ただ、複数台のPCを使っているとどうしてもモニタを見るのに斜め横を見ないとできません。これを改善するには、1台のモニタですべてのPCをサポートすればいいです。
すぐに考えつくのは、モニタ切替器。
まあ、まっとうな方法です。ただ、切替器にはお金がいりますし、結構高い。そのうえ、ケーブルと分配器が必要なので、机の上がごちゃごちゃします。
次の方法は、モニタの入力を分けること。
たとえば、アナログRGB入力とHDMI入力があるモニタなら、それぞれのPCをそれぞれ異なる入力につないで、モニタ側で切り替えながら使えばいいです。ただ、切り替えにいちいちモニタまで手を伸ばさないといけません。
問題を解決するにはフリーソフトでモニタをネットワークすることです。
■SpaceDesk
SpaceDesk というソフトがあります。
SpaceDesk
https://www.spacedesk.net/
もともとは、使っていないノートPCやタブレットなどをPCのモニタにするためのツールなのですが(詳しくは上記のURLで見てみてください)、これはモニタを繋いだ側のPCにウインドウが開いて、そのウインドウがモニタが繋がっていない側のPCのセカンドモニタになるという動きをします。
ならば、あるPCで都合によってそのモニタを全面に出したり、引っ込めたりすれば、ひとつのモニタがケーブルをつなぐことなく複数のPCのモニタにできるんじゃない? とあいなりました。
◆私の環境
自宅では、6台のPCを並行運用しています。殆どは友人・知人からいらなくなったノートPCをもらってきて、それを自動で運用できるようにして、自宅内サーバにしているものですが、簡単に説明するために、2台のPCがある前提で話をします。
1台目のPCはデスクトップPC。これにモニタが2台つながってます。そのうちの1台が机の正面においてあり、これがメインモニタです。
2台目がノートPC。
ただし、このノートPCのHDDに入っているデータがマスタデータです。これに変更を加えると、全PCに同時に配信されるようになっています。
ノートPCは持ち歩くのが前提のPCなので、なるべくケーブル類はつなげたくないけど、このノートPCがあるときには、こっちを使いたいわけ。
そこで、拡張ハードリソースは、デスクトップPCに全部管理させてます。キーボードもこちらで MouseWithoutBorder 。拡張モニタもこっちにつないでます。
◆SpaceDeskでモニタを拡張する
で、SpaceDesk を使うと、このモニタが両方のPCから使えます。
ノート +-----自分のモニタ----+====仮想モニタ===
デスクトップ +====拡張モニタ===+---- 自分のモニタ ----+
という状態です。 デスクトップPC から見ると、ただの拡張モニタなので、普通にウインドウを表示できますが、そのウインドウの中でSpaceDesk のウインドウだけは最大化していて ( ウインドウの枠もない状態 ) 、そこには ノートPC の仮想モニタのデータが表示されてます。
なので、たとえば デスクトップPC でエクスプローラを立ち上げて仮想モニタに移動し、 ノートpC でメールを同じく拡張モニタにウインドウを移動させると、
ノート +-----自分のモニタ----+====仮想モニタ===
**EXPLOER**
デスクトップ +====拡張モニタ===+---- 自分のモニタ ----+
**メール**
となって、拡張モニタには
+====拡張モニタ===
** EXPLORER****メール**
と、ひとつのモニタでまるでマルチ PC 対応しているかのように見えるようになります。
ちょっと説明が難しいですかね?
ノート PC の小さな画面で作業するのではなく、拡張モニタの大きな画面がケーブルを切り替えることなく作業ができるようになるので、ちょっと便利かもですよ。
こうしておくと、つねに正面のモニタには、今操作したいPCの画面が表示されていて、ワンタッチで切り替えができるようになります。
ただし、あくまでも仮想モニタで、データはネットワークに流れているので、ネットワークが混雑していたり、画面の解像度を高くしたりするとちょっとカクカクする。