本日は久しぶりに、管理人が良書だと思った本の要約。これ、書くのが結構時間がかかって手間なんだよね…
■『出口汪の論理的に話す技術』
本書は、相手に納得してもらえる話の仕方を書いた本。
よくある論理技術の話ではなく、「どのようにしたら自分の話を聴いてもらえるのか」という点にフォーカスしています。もちろん、一番の方法は「論理的であること」なのですが、それだけが重要ではありません。相手が何を聞きたいと思っているのかに沿って自分の話をしないといけませんし、ただ論理的に述べるだけだと、魅力のある話になりません。魅力がなければ、聞いている方は「早く終わらないかな〜」とこちらの話に集中してくれなかったり、途中で話を遮られてしまいます。
よく上司が言う「話はわかったから、こっちの件はどうなっているか教えてくれ」とか「そんな事はわかってる」とか言われてしまいます。
過去の記事でも、論理的とか聴いてもらえる話し方についてヒントを書いていますので、過去記事もご参考にどうぞ。
■目次
はじめに 話し方で損している人はたくさんいる
第1章 なぜ、あなたの話は伝わらないのか?
第2章 伝わる話し方のための論理力
第3章 こんな話し方では損をする!
第4章 伝わる! 論理的な話し方実践法
第5章 「話し方上手は聞き上手」は真実だ!
第6章 会議を実りあるものにする技術
第7章 多くの人を引きつける話し方の秘訣とは?
第8章 論理的話し方を習得するために普段からできること
おわりに 話し方で人生は大きく変わる
■要約
◆第1章 なぜ、あなたの話は伝わらないのか?
・「みんな○○が好き」といった(常識) を一度は疑ってみる
× 一助かったよ。お礼にお寿司をご馳走するから
○ 「お寿司は好き? じゃあ、今度、お礼にご馳走するよ」
・同じ言葉でも連想するイメージは人によって違う
× 「海を見てると、心が落ち着くよ」
○ 「波ひとつない穏やかな海を見てると、心が落ち着くよね」
・論理的に説明しないと感情は相手に伝わらない
× 「課長のヤツ、ムカつく」
○ 「課長ったら、提出した書類をろくに見もしないでやり直しだって。頭にくるよ」
◆第2章 伝わる話し方のための論理力
・論理的思考が会話とコミュニケーション能力を変える
・誰でも日常会話で論理を使っている。けっしてむずかしくはない
・「イコールの関係」を意識するだけでも、会話は論理的になる
・「対立関係」が使えると、話に説得力が出る
・話をより論理的にしてくれるのは「理由づけ」と「因果関係」
・毎日の行動、会話を意識するだけでも論理は身につけられる
◆第3章 こんな話し方では損をする!
・ミスをしたら、一一盲い訳よりもまずはきちんと謝罪する
× 「私も一生懸命にやったんです。でもですね…」
○ [私のミスで迷惑をおかけして、大変申し訳ありませんでした]
・重要な用件は単刀直入が、理解される早道
・違、っ話をするときには、必ず相手に合図を送ってから
・針小棒大な話を繰り返していると、結局信用されなくなる
・一方的にしゃべらず、相手に話を整理、理解する余裕を与える
◆第4章 伝わる! 論理的な話し方実践法
・最初に話題の核心を相手に示して、聞く準備をしてもらう
× 「今日も暑いですね。予報では今年も猛暑だそうで…。ところで契約の件ですが…」
○ 「先日ご相談した契約の件ですが、書類をつくってきましたので、ご説明します」
・言葉の省略は話の内容と相手との人間関係を考慮して
× 「課長、例のアレですけど、どうしましよう? ]
○ 「課長、この前お話したB 社へのプレゼンですが……」
・自分の意見はズバリ明確に、ストレートに伝える
・「接続語」をうまく使うことで、聞き手を話の流れに誘導しよう
◆第5章 「話し方上手は聞き上手」は真実だ!
・聞き上手に徹すれば、相手の思わぬ本音や耳よりな情報も聞ける
・相槌は「話をきちんと聞いていますよ」という相手へのサイン
・相手の話に強引に割り込んで、話題を奪い取ったら嫌われる
・わかりづらい言葉は、前後の言葉、話の流れから意味を推察する
・相手と自分の常識は一致しないことを頭の片隅に置き、話を聞く
・相手が都合よく論点を変えようとしたら、冷静に話を戻す
◆第6章 会議を実りあるものにする技術
・質問は相手にわかりやすく、ストレートにぶつけよう
× 「今のお話ですが、もう少しわかりやすく詳しく説明していただけますか」
○ 「今のお話について、二つ質問させていただきます。まず第一点は…」
・相手の疑問、質問によjふっきりと答える
× 「今の質問にお答えする前に、もう一度、私の考えを…」
○ 「ただいまの△△についてのご質問にまずお答えします」
・相手の意見をまず認めると、反論がスムーズに受け入れられる
× 「あなたのおっしゃることは理想論だ。それではビジネスは成立しない]
○ 「あなたのおっしゃる通りです。でもこういうことも言えるのでは…」
◆第7章 多くの人を引きつける話し方の秘訣とは?
・大勢の前で話すときは、最初の第一声で出席者の注意を引きつける
× 「本来、私のようなものが発言するのはおこがましいのですが……」
○ 「早速本題に入りたいと思います。△△について、ご報告いたします」
・静かな声で語りかけることによって、自分の思いが強く伝わる
・聞き手の集中が途切れたと感じたら、間を取って注意を喚起しよう
・話し手はミュージシャン。聞き手を乗せたら自分もノッてしまおう
・思いつくままに話を並べると、聞き手は混乱するだけ
◆第8章 論理的話し方を習得するために普段からできること
・論理的な文章を読むことが、論理力習得の第一歩になる
・知識や情報を自分の中に溜め込んでおけば、自信を持って話ができる
・好きなこと、得意なことを相手にわかってもらえるように話してみよう
・うまく話せる「型」が身につけば、「話す恐怖」は消えてなくなる
・身近な人と頻繁に「論理的会話」を繰り返せば、論理力はすぐに身につく
・人前でアガるのを克服するには、場慣れする以外に方法はない
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■管理人が気になったポイント引用
◆論理の飛躍に他人はついてこられない
★P85〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●論理の飛躍に他人はついてこられない
あっ、それから話が飛ぶ人がいます。突然、まったく違う話が始まっちやうんですよね。「えっ、何? 何で?」という感じで、それまでの話と何の関係があるんだろと考えていると、また違う話になってるんですよ。結局、最後まで何が言いたいのかちっともわからなくて。
そういう人は、他者意識も論理もまるで頭にないんだろうね。その人は自分の話したいこと、思いついたことをそのまま話しているだけなんだろう。自分の話が相手の耳にどう届いているか、理解されているかなんて、考えたことがないのかもしれない。
人間は、いろいろなことが脈絡もなく浮かんでくるものだ。あることを考えていたのに、気がついたらまったく別なことを考えていた、ある一つのことから次から次へといろんな連想が膨らんでいって、最初に考えていたこととは全然関係ないことになっていた、そんな経験は誰にでもあるはずだ。
あります、あります。考え事をL ているとき、気がついた{り最初とはまるで違うことを考えていて、「あれっリ」って思うこと。それに、友達とおしゃべりしていて、いつの間にか、まるっきり違う話題になっていたり。フアツションの話をしていたのに、旅行の話になっていて、友達と「あれワ何で? 」って、顔を見合わせることもありますよ。
人間の意識の流れというのは、脈絡がないことが多いものなんだ。だから、話をするときには、自分が何を言いたいのかを明確にして、論理を意識しなくてはならない。頭に浮かんだことをそのまま口にすると、話は脈絡がなくなって、相手は混乱してしまう。さっきゆいちゃんが話していた会社の人みたいにね。
他者意識が持てない、つまり、人は自分の話を簡単には理解してくれないという意識がない人は、前後の脈絡や論理など考えずに、頭に浮かんだことをそのまま話してしまう。だから話はあっちこっちに飛び、論理は飛躍して、聞いている人はついていけなくなる。
でも、本人には他者意識が欠如しているから、そんな自分の話を相手は理解していると思っている。話を聞いている人からしたら、迷惑この上ない、困りものだよ。
出口汪(著) 『出口汪の論理的に話す技術』
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◆言葉の省略には細心の注意を
★P135〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●言葉の省略には細心の注意を
日常会話というのは、正しい言葉遣い、わかりやすい話し方という点から見たら、かなりいい加減だよね。文法が無視されて、言葉の順序が逆になっていることはよくあるし、言葉を省略している場合もしばしばある。
とくに、仲のいい友達同士とか家族といった親しい間柄の会話では、すごく言葉が省略されるし、「あれ」「それ」といった指示語だけで会話が成立していることもある。
友達とおしやべりしているときは、かなり省略してますよ。でも、両親にはかなわないかな。父と母、2人の会話は省略の究極の形かも。
言葉の省略の度合いは、会話をしている人間同士の親密さを表していると言ってもいい。家族や親友、恋人といったとても近しい間柄で、丁寧な言葉遣いをしたら、かえって不自然だ。私だって、もし妻が「あなた、お話があります」なんて、急に丁寧な言葉使いで話し始めたら、「えっ、何かあったのか1? 」と心配してしま、つだろうしね。
出口汪(著) 『出口汪の論理的に話す技術』
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◆タイミングよく相槌を打つ
★P150〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●タイミングよく相槌を打つ
それと、聞き上手な人というのは‘ 話し手の気分を良くするのがうまい。話し手を乗せてしまうと言ってもいいかな。そのときに、有効なのが「相槌」だ。ところでゆいちゃん、相槌の語源は知ってる?
相槌ですか…… 悔Lいけど知りません。
相槌というのは、もともとは刀鍛冶の言葉で、「合槌」とも書いたんだ。刀をかたまり鍛える(作成する) とき、二人ひと組になって刀の原型である燃えた鉄の塊にかわるがわる槌(ハンマーのようなもの) を振るったんだ。このとき鍛冶の師匠が槌を振るう合間に弟子が振るう槌のことを相槌といったんだけど、そのタイミングはとても大事で、これが狂うと、師匠の槌のリズムが狂って、いい刀ができ
ない。
初めて聞きまL た。刀をつくるときの言葉からきていたなんて!!
そして、相槌が大切なのは、会話も同じだ。タイミングよく相槌を打てば、手の話のリズムは良くなって、さらに気持ち良く話してくれるけれど、タイミングを間違ったら、会話がギクシャクしてしまう。
それに、相槌は「話をきちんと聞いていますよ」という合図でもある。さっきも説明したけれど、話し手は、聞き手の反応を見ながら話を進めている。だから、聞き手も反応を返さなければいけないんだ。
こちらは真剣に話しているのに、聞き手が相槌も打たず、何の反応も示さなかったとしたら、ちゃんと話を聞いてくれているのか、不安になるだろう。
確かに相手が黙ったまま、じっとこっちの顔を見つめていたら、不安というより不気味に感じてしまいそう。ちよっと怖いですよお。
そうだなあ、女性の場合、会話相手の男性が自分のことを黙って見つめていたら、何を考えているのかわからなくて怖いよね。話どころではなくなってしまうかもしれないな。
話がわかりにくかったり、哩昧に感じられたりしたら、確認の意味で「質問」するのもいい。ときおり質問を差し挟むのには、いろいろな意味があるんだ。聞き手が質問によって、わからなかったことを確認することができるのはもちろんだけど、話し手も質問されることで、相手が話をきちんと聞いて、理解しようとしてくれていることがわかるし、どの程度、理解しているのかがつかめる。
さらに、質問について考え、答えることは、話し手にとって話を整理し直すきっかけにもなる。
出口汪(著) 『出口汪の論理的に話す技術』
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◆相手の「常識」や「前提」を疑ってみる
★P160〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●相手の「常識」や「前提」を疑ってみる
やはり少し前に、「自分の常識が世間の常識とは限らない」という話をしたよね。
はい、ちゃんと覚えてますよ。自分が常識だと信じていたものが、思い込みだったり、時代遅れになっていて、世間では常識ではなくなっていることがある、という話ですよね。
うん。そして、その間違った常識を前提に話を進めていくと、論理的矛盾が起こって、話が成立しなくなる。A という前提条件としてB という結論を導き出したのに、A が正しくないとしたら、B も正しくないのは当然だ。
誰かと話していて、相手の話がおかしいな、納得できないと感じたときは、この前提条件を疑ってみるといい。相手はそれを「常識」だと考えて、当然のように主張の証拠としているけれど、その「常識」は自分や世間にとっては常識ではないというケースがしばしばあるんだ。
初めにその人の考えを聞いたときには、なるほどと思ったのに、途中から、「あれ、何か変だな?」って思うことはよくあります。そういうときは、その人の考えの前提条件、証拠が間違っていたのかもしれませんね。
何で、こういう過ちを犯してしまうかというと、前提条件や証拠には証明がないことが多いからなんだ。たとえば、本人が「常識」だと思い込んでいることだと、それが本当に常識なのか、正しいのか疑いもしないことが多い。そして、常識ではない「常識」を前提に論理を進めてしまう場合が多いんだ。
もし、議論などの場で、相手の論理の前提条件にこうした矛盾を見つけたら、その議論はもう勝ったようなものだよ。相手の「常識」が世間の常識でないことを突けば、相手は反論もできないはずだ。
そうなんですね。前に「おかしいな… … 」と感じたときは、何でおかしいのかはっきりとわからなかったから、納得できないまま、話を続けちゃったんですけど。
ビジネスなどで、間違った前提条件をそのまま放っておいて話を進めると、本来は成立しないはずの結論がそのまま生きてしまうことになりかねない。そして、そのままビジネスが進んだら、取り返しのつかないことになってしまうかもしれないよ。
会話でそうした、「おかしいな、納得できない」と感じたときは、それを指摘したり‘ 疑問を差し挟んだりしなければいけない。おかしいと感じているのに、それを放置したら、無責任だと言われてもしようがないからね。
出口汪(著) 『出口汪の論理的に話す技術』
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◆羅列型の話は禁物
★P213〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●羅列型の話は禁物
そうだよね。せっかくの努力も徒労に終わってしまう。聞き手を混乱させないために、もっとも気をつけなければならないのが、羅列型の話はしないということだ。
羅列型の話って、どういうことですか?
論理的に関係のない話を並べるような話し方だよ。
A という話のあとにB の話をしたら、聞いている人は無意識のうちにA とB の関連性を考える。論理的にきちんとした話なら、このA とB は関連があるから、聞き手はすぐにそれがわかるんだ。
でも、羅列型の話だと実はこの二つには何の関連性もない。ところが、聞き手は関連があると思って聞いているから、どこが関連しているのかと考えている。
ようやく聞き手が二つに関連がないことに気づいたときに、続けて関連のない C という話をしたなら、聞き手は三つの関連性を考えなくてはならない。
そんな状態でさらに話を続けられても、もう頭には入ってこないよ。そもそも話し言葉は消えていくから、話を聞きながら‘ たくさんの情報を記憶、整理し、理解するのはむずかしい。それに加えて、話が論理的でなかったとしたら、理解することは不可能だ。
そんなことになったら、頭はもう混乱してしまって、パニック状態になってますね。
そうか! 前に先生が話題を変えるとき、違う話をするときは、それを聞き手に告げなくてはいけないと言ったのは、聞き手を混乱させないためなんですね。
うん。「一つの話に要点は一つ」、これが基本だ。それまでの話と関連のない話をするときには、「話は変わるけれど」、「○○についてなんだけど」などと、聞き手にサインを送って、頭を切り替えてもらわなくてはいけないんだ。
出口汪(著) 『出口汪の論理的に話す技術』
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◆知識のストックが生み出すもの
★P223〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●知識のストックが生み出すもの
本を読むことは論理力を鍛えることになると同時に、自分の中に知識を増やすことにもなるから、お勧めなんだ。論理力がいくらあっても、知識がなければ、論理的に話すことも、書くこともできない。知識があるから、論理力が生かされるんだよ。
以前説明されたときは、何となくしかわからなかったけれど、今はよくわかります。知識が増えると、話すことが楽になるし、面白くなってきました。自分の中の知識から、論理的に話すときの具体例やエピソードをあげられると、うれしくて。
ゆいちゃん、すごく成長したね。見直したよ。
前はダメなヤツだと思ってたんですか1?
褒めてもらえたのはうればE既礼冒し戸けれど、ちよっとショックですー
い、いや、そんなこと思ってなかったさ…… 。でも、わずかな期間で論理力を身につけて、知識も増やしているから、びっくりしたんだ。
知識のストックを増やすには、新間や本を読んで印象に残った言葉や文章をノートに書きとめたり、パソコンに入力して保存しておくといい。記憶というのは時間が経っと薄れてしまうものだから、保存しておかないと、本当の意味でストックしたことにならないよ。
私の場合は、ストックしたいt 思った文章に出合ったら、その要約をノートに書いていた。
私はパソコンに入力しています。フオルダをいくつかつくって、関連したストックをまとめておくと、すこく役に立ちます。
私の時代はパソコンがなかったからなあ。ゆいちゃんの世代がうらやましい。まあ、方法はパソコンでもノートでも何でもいいんだ。
とにかく知識のストックを増やすことが大事なんだ。それから、折に触れてそのストックを読み返す。何度も何度も読み返すことで、記憶として定着し、頭の中にも知識のストックができていくんだよ。
頭の中に知識がストックされていったら、今度はそのストックを頭の中で筋道立てて説明してみよう。この作業はとても大切だ。これを繰り返していくうちに、そのストックが自分なりに消化されて、完全に自分のものになるんだ。さらに、論理的に筋道を立てて考えることが、論理的に話す訓練にもなっている。
自分のストックがいくつもできあがった頃には、意識しなくても論理的に話せるよ、つになっている。
出口汪(著) 『出口汪の論理的に話す技術』
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◆失敗を恐れず、発言の機会を求めよう
★P242〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●失敗を恐れず、発言の機会を求めよう
人前で上手に話せるようになるには、場慣れが必要だと言ったよね。論理的な思考ができて、話し方の基本ができているなら、あとは数をこなせばこなすほどうまく話せるようになっていく。
そうしたら、あとは自分から積極的に発言の場を求めるんだ。
会議や打ち合わせに出席するなら、必ず一度は発言すると、自分にノルマを課すのもいい。会議で発言すると決めれば、ほかの出席者に迷惑がかからないように、資料調べや発言内容の確認などもしっかりするだろう。それはこれから仕事をしていく上で、すごく役に立ってくれるはずだよ。
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:(中略)
:
ゆいちゃんの若さだったら、「当たって砕けろ」の気持ちでいいんじゃないかな。もし、うまくいかなければ、素直に謝ればいいんだ。
私のような年齢と立場になったら、謝って済ますわけにはいかないから、うらやましいぐらいだよ。
それにね、ずっと会議で黙って座っているだけの人間と、発言すると決めて、毎回準備を繰り返した人間とでは、五年後、十年後には大きく差がついているよ。
そのときになって、後悔しても遅いんだから、思い切ってチャンレジしてみるといい。
わかりました!
いつもただ座っているだけの人から卒業したいと思います。
出口汪(著) 『出口汪の論理的に話す技術』
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■参考図書 『出口汪の論理的に話す技術』
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出口汪の論理的に話す技術 著者 :出口汪 | 楽天では見つかりませんでした | 出口汪の論理的に話す技術 検索 :商品検索する |
●本書を引用した記事
論理が飛躍すると理解不能になる
意思がうまく伝わらない人に足らないもの
耳で読む読書術:オーディオブックを活用する
課長・部長になりたかったら建設業か情報産業にいく?
「送る」メニューを整理する
記憶術:視点を変えて繰り返す
お礼を言う
論理的に話す技術
知識のストックが生み出すもの
失敗を恐れず、発言の機会を求めよう
●このテーマの関連図書
出口汪の論理的に考える技術(ソフトバンク文庫)
出口汪の論理的に書く技術(SB文庫)
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[出口式]脳活ノート