普段接触回数が少ない人と話すときには誰しも緊張します。上司ならまだしも、上司の上司、さらに上の役員とか。
社長や役員がずらりと並んだ場で発表しようとしたり、大勢の前でなにかの話をしないといけない、みたいなシチュエーションでは、平常心で話ができるようになるなんてのは、きっと神経が鉄骨でできてないとムリかも。
だからといって、冷や汗を流しながら黙って立ってましたでは仕事になりません。なんとかしなければ…
■緊張を和らげる方法
大勢の前で話すときには、「人」って手のひらに書いて、ペロッと舐める。。。なんていうおまじないもありますし、「かぼちゃだと思え」みたいなものもあります。
そのひとつの方法として、「ゆっくりする」という方法が自分には効果がありました。
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●圧倒されそうな相手の前では、意識的にゆっくりした動作をとろう
落語家の上手下手は、高座(舞台)に上がる物腰ひとつでわかるのだそうだ。舞台の袖から歩いて来る。ザブトンに坐る。深 々 と頭を下げる。そのプロセスが、うまい落語家ほどゆっくりと見えるという。
思えば、古今亭今輔師匠などは、もうすこしで客がじれったく思いそうなくらい、ゆったりした動作で高座に上がっていた。ある若手の落語家は、このゆったりした動作を真似て、自分の芸にみがきをかけたという話を聞いたことがある。
あがりそうなときでも、「ゆっくり」ということだけを念頭においてふるまったところ、大勢の観客にも圧倒されないで、落語を演ずることができるようになったという。
じつは、これは落語だけでなく、すべての人間の動作についてもいえることなのだ。つまり、人間の心理と動作の速度には相関関係があり、気持ちにゆとりがないときは動作もせかせかとし、ゆったりした心理のときには、動作も自然に大きくゆっくりしたものになる。
だから、この理屈を逆用して、動作のほうを、意識的にゆっくりすれば、動作のほうから心理が規定され、不安が消えて自信が満ちてくることが多いのだ。前述の若い落語家の話など、この原理を地でいった頭のよいやり方といえよう。
自分が立っている所を深く掘れ。そこからきっと泉が湧き出る
ー評論家 高山樗牛
多湖輝(著) 『自己暗示で一生が変わる』
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■プラスマイナスゼロで
人は緊張すると、どうしても動作が早くなります。話すことも体を動かすことも。
まあ、いろいろ理由はあるそうなのですが、結果だけ考えると、こまねずみのようなちまちました動きになりがちです。
そこで、象のようにゆったりと動くと、気持ち自体もゆったりしてくるという効果と、緊張で早くなっている動きが、意識してゆっくりすることで、プラスマイナスゼロで普通の動きになります。
そうすると、聞いている相手は「普通にしゃべってプレゼンしている」ように見えて、こちらの話に集中してくれるようになります。ちょこまか動いていたり、早口でしゃべると、そちらの方に意識が引っ張られて、話の内容に集中してもらえません。
もし、普段の速度より遅い程度であっても、ゆったりしゃべっているということは、自信がある人のように見られるので、それ自体でも効果があります。
なので、ゆっくりすぎると自分で思えるほどの速度で話したり動いたりしたほうがいい結果が得られます。
意識してゆっくり話しましょう。
ちょっとゆっくり体を動かしましょう。
もちろん、事前の練習は必要ですが、普通の会議でもそれを意識するだけで、自信を持って話をしているように聞こえて、説得力が増すみたいです。なので、人と会話するときにも「ゆっくり」を心がけていると、それ自体もいい結果をもたらしますし、大きなプレゼンの練習にもなって一石二鳥。
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