人の集中力というのは限界があって、あまり長時間は続きません。一説には1時間とか2時間とか言われてますね。
ところが私の場合、「ちょっと頑張ったから休憩しよう」と休憩モードに入ると、そのままになっちゃうことがよくありました。「ちょっとの休憩」でコーヒーを淹れに行き、ついでにそこにいた人と与太話を初めたりして、次の作業を始めるまでの時間が30分になり、1時間になり、次にもう一度集中するために恐ろしく時間がかかったり、精神力を必要としたり。
■仕事モードを解除しない
実はタスクというのは多層構造になっています。
ベースにあるのは、多くの作業をこなして目標を達成するという、いわゆる「仕事」という状態。その上に、「プロジェクトを進める」という作業があって、その上に「活動の成果を整理する」という作業があって、更にその上に「データを分析する」みたいな作業が必要になっています。
つまり
データを分析する
活動成果を整理する
プロジェクトを進める
仕事をする
という階層が積み上がって、実際の作業はこの一番上の「データを分析する」というプロセスをやっているわけです。
で、「データを分析する」というのは、注意して元データを層別して、それを Excel に書き写さないといけないわけです。
これに1時間もかかると、「ちょっと休憩」というわけで、「仕事」という一番ベースのところまで状態を解除しちゃうから、もう一度
「仕事」→「プロジェクトを進める」
→「活動成果を整理する」→「データを分析する」
という意識を積み上げ直す必要が出てくるわけです。
私の休憩は、このすべての階層を一度止めてしまっていたんですね。
これがいちどリセットされてしまうと、積み上げ直すのがすごく大変なわけですよ。
■飽きたときは、体むより異質な作業をやってみよう
ただ、上から2階層目の「活動成果を整理する」というタスクは、他にもまだやることがあるわけです。たとえば、PoewrPoint で決められたフォーマットに従ってファイルを作るとか、一緒にプロジェクトをやっている人に進捗状況を聞きに行くとか。
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●飽きたときは、体むより異質な作業をやってみよう
よく仕事や勉強が思うように進まない理由に、「飽きっぽさ」をあげる人がいるが、これはとんでもない誤解だ。人間だったら、だれでも飽きることはある。問題は、飽きて能率があがらなくなるか、飽きても能率があがるかにある。
ここに、人によって差が出てくるのだ。「飽きっぽいから、いくらがんばってもダメなのさ」という人は、おそらく、飽きたことを、疲れなどと同じに考えて、一体みしてまたやろうと考えるのではないだろうか。
しかし、「飽き」は疲れとは違い、心理的飽和現象といって、ある方面に向かった関心とか吸収能力が、満杯になってしまうことをいう。だから、休んだだけでは、この満杯状態はそのまま保たれ、さらにつぎこもうとしてもこぼれてしまうだけだ。
そうしないためには、体むより、しばらく異なった方面へ関心を転換して、最初の作業の飽和状態を解いてやらなければならないのだ。
たとえば、たくさんの ○ 印を書く作業をさせて、「飽和」の程度を調べる実験でも、途中で文字とか絵をかかせるという異質な作業をさせると、能率の低下を防げる、という結果が出ている。つまり、英語の勉強のあとは数学、物理に飽きたら文学作品を親しむ、といった要領で目先の変わった作業で、飽きを解消させればいいのである。
多湖輝(著) 『自己暗示で一生が変わる』
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そう。休憩ってこういうことをやることなんですね。
つまり、
・「考える」作業をしたあとは
ひたすら手を動かすだけの作業をする
・「計算する」という作業をしたあとは
ネットで事例を調査する
・PCに向かってひたすら何かを打ち込み続ける
次には、他の人に話をするような作業をする
みたいなことをすると、仕事は進んでいきますし、気分転換にもなります。
1日の作業計画をたてるときには、こうした組み合わせを意識すると、仕事がはかどりますよ。
■参考図書 『自己暗示で一生が変わる』
多湖輝(著) 1日1践!『かんたん「自己暗示」で一生が変わる』 |
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●本書を引用した記事
不安・心配を軽減する方法
飽きたときは、体むより異質な作業をやってみよう
圧倒されそうな相手の前では、意識的にゆっくりした動作をとろう
言葉に出して言ってレまうと、平静になれる
どんなマイナス状態も克服できる
●このテーマの関連図書
暗示で心と体を癒しなさい!
あなたの能力が目覚める自己暗示術
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マインドセット「やればできる!」の研究