本をたくさん読む人は、本を読むのも早いですね。
もちろん、「慣れ」というか、練習量の多寡が影響している部分もありますが、素早く本を読み、素早く意味を汲み取るという技術はいつくかの方法論があるようです。
いわゆる「速読術」です。
■読書の目的から外れない
読書するのは、早く読むことが読むことの目的ではないので、早く読むことに力点を置くより、「ちゃんと理解する」ところに力点を置きたいと考えています。なので、読書はゆっくりすればいいと思います。私の場合は、速読なんて全く考えなくて、ただ面白いから読んでいるという状態が長く続き、そこに速読の基礎を少し習った程度ですが、通勤時間を使って年間に200冊くらいは読めています。
なので、速読術には大して興味はないですが、本の内容や文章の意味をすばやく理解をする方法には非常に興味があったりして、速読術の本を読んだりセミナー・講座を受けたりしています。
速理解術
みたいなジャンルがあれば嬉しいのですけど。
■先読み読書法
理解度を上げるための方法として、「先読み読書法」(私が命名したので、その他の登録商標とは関係ありません)というのがあります。といっても、私がオリジナルで考えたわけではなくて、この本に書いてあった方法をちょっとアレンジしただけです。
アレンジも、他の本に書いてあったものをちょっと組み込んだくらいで、大した独創性があるわけではありませんが。
まず基盤となる方法は次の通り。
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●STEP2 先読みのテクニック
ここにー冊の本があります。内容は自分にとつてまつたく新しい知識が書いてあります。これを普通に開いて読み出したなら、普通の読書になつてしまいます。しかし、例えぱ読むー秒前に本の内容を知ることができたとしたら、それはまつたく新しい知識を読むことにはならないのです。
1秒前だろうと、すでにそれは事前情報として脳には認識されますからゝ速読は可能となるのです。初見の本であつても、読みながら先を読むことで速読を実現させる。これが「先読み」の原理です。
ただ、問題はそんなことがどうやつたらできるのか?ということでしよう。それを可能にするのが脳機能科学を使つた速読術「先読み」なのです。
ただ、問題はそんなことがどうやつたらできるのか?ということでしよう。それを可能にするのが脳機能科学を使つた速読術「先読み」なのです。
それでは「読みながら先を読む」方法について具体的に触れていきましよう。
まず、みなさんは本を読むとき、どんなふうに読んでいますか?たいていの人はー行ー行、ー文字ー文字目で追つて読んでいると思います。「先読み」の方法も基本的にはそれと何ら変わりません。
ただ一つだけ違うのがー行ー行、目で追うのではなく、「2行目も意識する」ということです。
そもそもあなたが文字を読むとき、読んでいる行だけが網膜に映っているわけではないはずです。縦書さの文章なら読んでいる行を中心に、左右2、3行分は自然に目に入つているはずです。しかも周辺視野としてぽんやり視界に入つている状態ではなく、中心視野として、単語も意味も把握することがでさるレべルで入つています。
これつて不思議に思いませんか?
周辺視野のようにぽんやり目に入つている状態ではないのに、左右の行が気にならないわけです。
理由は、読んでいる以外の行の文字情報を脳が認識しないようにしているからです。
この不必要な情報は捨てるというのは脳機能の基本中の基本で「RAS(ReticularActivationgSystem=ラス)」と呼ばれるものです。
これは脳の基底部にある網様体賦活系と呼ぱれる細胞の活性化ネツトワークで、これがフイルターの役目を果たし、脳が不必要と判断した情報をふるい落とすのです。
つまり、いまあなたは文字情報として脳に入力されたものをわざわざ捨てている状態なのです。
これを捨てずに、意識に上げるようにすれば、たとえ、まつたく新しい知識についても読もうとする場合であったとしても、あなたは読む直前にその知識を知る≠アとができるわけです。
苫米地英人(著) 『年収が10倍にになる速読トレーニング』
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要は、読んでいる行だけでなく、その他の行も目に入れましょう、ということです。
本書の通り人間の視野角は広いので、実際には目に入ってます。ただ、「行」を読んでいるとそれ以外の部分を脳がフィルタしてしまうんですね。そのフィルタを解除するためには、読んでいる行だけでなく、隣の行も在ることを意識するだけでいいです。
そうすると、隣の行やそのまた隣の行、はては同じページの中までの全体が見えてきます。その中で、漢字やカタカナなどの単語を表すものをイメージするわけです。たとえば
包丁
という文字が見えたら、あの包丁の形を思いつくようになればいいです。文字を読んではいけません。文字の形とイメージを直接結びつけます。「ほうちょう」っって読んではいけません。あくまでも、文字の形とイメージを結びつけることです。
で、今読んでいる行から、その単語に至るまでの話の流れは「きっとこうなっている」って頭の中で思い浮かべることです。注意事項としては、この作業を言葉にしてはいけません。あくまでもイメージだけ。
言語化、すなわち、言葉にしてしまうと、今読んでいる部分と脳の中で使われる部分が同じところ(いわゆる左脳ですね)を使うことになるので、混乱します。そうではなく、イメージ=右脳を使って、このあとの話の流れがどうなっているかを想像するわけです。
■間違いが理解促進する
で、読み進むと多分自分の想像したものとは違っている場合がほとんどです。
「包丁」たと思えた文字は「終了」だったとかもあるでしょうし、作者はイチ読者が簡単に想像できるような文章は書かないです。プロなので。
で、「こうなるはず」と思っていたものが、そうならない。そこに理解力が生まれるポイントがあります。
つまり、予想していたことと違うことによって脳がそこに注意を向けるのです。
予定調和には脳は注意を向けません。理由は知りませんが、そうなってます。
予定不調和こそが理解のキーです。
「あれ、どうしてこうなった?」と疑問に思いながら読み進むことで、本の理解が進みます。
わかっているつもりになっていることはそれ以上は理解が進みません。それよりも、間違いを犯してそれを正しながら進めるほうがしっかり理解できるようになります。
お試しあれ。
■参考図書 『年収が10倍にになる速読トレーニング』
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年収が10倍にになる速読トレーニング 著者 :苫米地英人 | 楽天では見つかりませんでした | DMMでは見つかりませんでした |
●本書を引用した記事
速読は自然にできるようになる
仕事にも趣味にも効く「ハイスピードツィート」のテクニックで知識と頭の反応速度を鍛える
「知識の質」とは七色の天の川のこと
読書量と年収の関係