2020年01月28日

成長するためにいちばん重要なたった一つの方法



仕事をして成長する、ようするに、より仕事ができるようになるためのいちばん大事なことをあげるとしたら、私は

 振り返りをすること

だと思っています。

■何を学び、どのように変わるか


結局、成長というのは、特定の出来事から、

 どのようなことを学び取り、それを今後にどのように活かすか

ではないかと思います。

どれほど優秀であっても、仕事がうまくできようとも、永久に同じことを繰り返すだけだったら、やがてそれは普通のことになってしまい、いつかは「他より劣る」ことになります。進歩している人がいるのだから。

うさぎとかめの話ではないですが、最終的にはゆっくりでも進み続けるものが強いのですよ。

■振り返りをするための質問


振り返りのためには、いろいろなテンプレートがあります。YWTとかKPTとかKPTAとか。まぁネットでググればいっぱい出てきます。

私は毎日の出来事に対して少なくとも1件以上は振り返りをして、日誌に残すようにしています。

学ぶことなんて、そこら中に落ちてます。ただ、すべての出来事についてそれをやろうとすると、とってもたいへんですので、「1つだけでいいから今日より明日が良くなるようにする」というのが長年の目標。

まあ、そのおかげで(「おかげ」じゃなく偶然かもしれませんが)、それなりの地位をいただくになりました。

その方法のひとつがアメリカ軍で採用されている AAR という手法です。

 AAR:After Action Review

日本語にしてしまえば、「行動の後の振り返り」ですかね。


■AAR


AARの詳細を書き始めてしまうと、本が1冊かけるくらいなので、省略してエッセンスだけ紹介します。
それは以下のような質問を自分に投げかけることです。

 ・その行動の目的・目標はなにか?
 ・その目的・目標は達成できたか?
 ・達成できなかったとしたらそれはなぜか?
  その目的・目標を達成するために、次にどのようなアクションを起こすか?
 ・達成できたとしたら、それはなぜか?
  つぎに設定すべき目的・目標はなにか? どのようなアクションを起こすか?
 ・次に同じ行動をするときに、注意するべき点はなにか?
 ・行動の中で良かった点はなにか? それはなぜか?
 ・行動の中で反省すべき点はなにか? どうすればよかったか?

以上、6つの質問にたいして、答えを書き出していきます。
考えるだけではだめで、書き出すことは必須。それは、はっきりとした言葉にしないと脳が明確な認識を持てないからです。極力端的な言葉がいいです。

一方で書き出す以上のことはしない場合が多いです。
もちろん、次のアクションをリストアップするので、それは ToDo リストに入れますが、それ以外は単に反省文を書くだけです。

大した理由はありませんが、明確な文言にすれば、それは脳の中に引っかかりとして残ります。それはやがて次に同じような行動をするときに、「事前チェックリスト」に脳内で勝手にリストアップしてくれますので、そのときになって初めてチェックリストとして書き出せばいいだけです。

■フィードバッククエスチョン


同じような質問が書いてある本がありました

★P214〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●7つのフィードバッククエスチョン
・よくできた点は何か。
・それはなせうまくいったのか。
・今後も続けた方がよいことは何か。
・うまくいかなかった点は何か。
・それはなぜうまくいかなかったのか
・今後やめたほうが良いことはなにか
・今後改善すべき点はどこか

谷原誠(著) 『「いい質問」が人を動かす
――――――――――――――――――――――――――――★


これも良さげですね。

■方法は何でも効果があります


究極的なことを行ってしまえば、方法は何でも良いかと思ってます。
ようするに、振り返りをして、課題を明確化することさえしていれば、それは次回から自動的に意識にのぼります。振り返らないと同じことを繰り返します。脳が課題を認識できていないからです。

仕事をしていれば、全く同じ仕事は2度とありません(ちょっとした環境まで含めれば)。なので、「次にこの仕事をするときのためのチェックリスト」なんて頑張って作っても大した効果はありません。もし全く同じ仕事が合ったとしても、何千何万というチェックリストの中から、その仕事を探し出すだけで大変でしょうから。コスパがあわない。

それなら、脳みそに放り込んでおいて、脳に自動的に抽象化と重要度振り分けをやらせちゃいましょう。脳はそういうの得意ですから、勝手にやってくれます。

それを目指すなら、まず、意識可能な言語化すること。それさえやっていれば、どのような方法でも結果は同じになります。



■参考図書 『「いい質問」が人を動かす





Unlimitedゼロ円Unlimited無料
「いい質問」には大きな「力」がある!
気鋭の弁護士が教える究極の質問術!

・質問するだけで、子供が急に勉強をするようになる
・心理学を応用した、人に好かれる質問の仕方
・強力すぎて、裁判では禁じられている誘導質問
・「小さなイエス」で相手を縛る、質問金縛りの術
・「仮にクエスチョン」で本音を引き出す
・質問で、自分の人生を思い通りに変えられる
・「皆やっているよ」の強力なパワー
・短所を長所に変える逆転クエスチョン
……

「いい質問」は一瞬で相手の心を掴み、相手を動かします。
それによって、取引先や同僚、パートナーとの人間関係が改善するだけでなく、人生が大きく変わります。
あなたも質問を変えて、人生を変えてみませんか! ?





◆アマゾンで見る◆◆楽天で見る◆◆DMMで見る◆

「いい質問」が人を動かす
著者 :谷原誠
楽天では見つかりませんでした
「いい質問」が人を動かす
検索 :商品検索する



●このテーマの関連図書


フィードバック

フィードバック

フィードバック

フィードバック

フィードバック

フィードバック

フィードバック

フィードバック

フィードバック

フィードバック



■同じテーマの記事

成行(なりゆき)メモ

以前の記事でAARという方法を書きました。ちょっと引用すると改善/AARは、それをどうやったら改善できるかのアイディアを検討するところです。AARというのは「アフター・アクション・レビュー」という言葉の略で、米国陸軍が開発したやり方です。ビジネス書などを読んでいるとよく出てきます。知りたい方は

強制メモ

私はメモをとるのが結構苦手でした。アタマには色々なことを思いつくのですが、それを素早く「書き出す」という行為が難しかったです。メモをとるのが習慣にない人以前の私と同じように、考えたことや人の言っていることをその場でキーワードを書き出したり、簡単にかつリアルタイムに図にしていくというのは結構トレーニングが要ります。頭のなかで考えたことというのは多くの場合、「イメージ」でしかないので、それを適切な言葉にしてやらないといけないわけです。このプロセスについてあま..

アイディア貯金

普段、財布を2つ持ってます。一つは普段使う財布。もうひとつは貯金箱替わりです。それで、1日に終わりに、今日は何かアイディアがでたら、貯金箱替わりの財布に10円移動します。さらに、そのアイディアを評価して、実現可能なものは0円〜200円の間で評価します。いいアイディアで、今日から実際にやり始めたものは100円以上。愚にもつかない様なものなら0点。こうしていると、案外お金がたまります。このお金がたまったら、家族にはないしょで一人であ..

振り返りのコツは「予行結差学改」

人が成長するのに必要な最も大切なのは、経験です。どんなに本を読んでも、どんなに講習会に出たとしても、成長できるわけではなく、やっぱり経験しないと成長しません。しかし、じゃぁ経験年数の長い人が優秀かというと、そういうわけでもありません。何が違うかというと、振り返り学習をしたかにあるようです。さて、会議がある程度進んできたら、適度に振り返ることも大切です。「今までの..

5項日誌(2)

今日は5項日誌の各項目の説明です。実際にそれぞれの項目は過去記事などで説明してますが、ひとつづつ意味や由来がああります。ただ、それを詳しく書くと1ヶ月も記事を引っ張ることになりますので、簡単に説明してます。全体像とりあえず、昨日の復習ですが、定型書式の全体像はこんな内容でした。行動チェックリスト5項日誌読書記録発見/企発/課問/決断豆論文/お題総括行動チェックリストここは、朝会..

posted by 管理人 at 11:45| Comment(0) | 仕事術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: