たとえば、PC の入力をする仕事があったとします。
これの生産性を上げるためにはどうしたらいいでしょうか?
答えは簡単。タイプ速度を上げれば良いです。
指一本タイプをやめて、10本の指でタイプするようになれば、生産性は10倍になります。
ブラインドタッチをおぼえれば、数十倍になるでしょう。
■頭の回転を早くするには
頭の回転を早くするためには、「この問題には選択肢が5つあって…」という「考える」という速度を早くすればいいのは、タイピングと同じ原理です。
いままで、優秀だと思えた人のことを思い出してみるとわかりますが、そういう人たちはたいてい頭の回転が速いですね。こちらが、「どんな方法があったかなぁ?」なんて考えているうちに、
「それなら、3つ方法があって、この場合は他の部署に対する影響が一番少なそうなのは…」
なんて発言が出ます。
どんだけ回転が早いんだ…?
でも、実は訓練方法があるんです。その優秀な人達が意識してやってたかどうかわかりませんが…
■優秀な人達の特徴
そういう優秀な人達のことを思い出してみると、多くの人が結構な読書家です。読書家でなくとも、メールやレポートなどを読むのはすごく早くて、初見のレポートを見て大意を捕まえたり、パット見たメールに即座に返信をしたりできていたと思います。
ようするに、脳のなかみが、高性能GPUでできていて、Core i3 な一般人とはわけが違うわけです。
ただ、これは生まれついてのものではありません。トレーニングでどうとでもなるものです。
キーボードのブラインドタッチも、1ヶ月まいにち練習すれば身につきます。あとは、練習し続ければ早くなります。
脳のCPUを高速化するためには、まず、基本的な行動の動作の速さを上げていくことです。
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●STEP3 ハイサイクル化のトレーニング
◎思考の加速化
では、どうやつたら加速化できるのかを説明しましよう。
まず、ハイサイクル・リーデイングのサイクルとは、クロツクサイクルのことで、これはコンピユーター用語で命令を受けて実行処理するまでの時間のことを指します。クロツクサイクルの数値があがれは、それだけタスク処理(情報処理)能力は上がるわけです。
ハイサイクル・リーデイングでは、クロツクサイクルを上げることで、生命活動のすベてのタスク処理能力を上げ、それによつて速読を実現するものなのです。
つまり、生活全般のスピードが上げれば、読むスピードも自然に上がるわけです。
あなたの「思考」と「行動」そのものを加速化することを目的としたのが、ハイサイクル・リーデイングなのです。
苫米地英人(著) 『年収が10倍にになる速読トレーニング』
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単純に言ったら、なんでも早く行動すること。基本は歩くところからです。それによって、早い動きに体がなれてきます。イメージとしては、セカセカ行動することです。
■読書の速度を早くする
次は、読書です。大量の読書をすることです。それもゆっくりではなく、素早く。
小説でも構いません、ビジネス書ならもっといいですが、図書館へ行って本を借りてきましょう。本のページ数は、一般的には200〜250ページ。これを2時間で読めたら、30秒ちょっとで1ページを呼んでいたことになります。これを、25秒をまず目標にして読みます。
私はこの練習のときに、一定時間ごとに音を出すアプリをスマホに入れて練習しました。"ピッ"ってなったら、次のページをめくるのです。最後まで読めたかどうかは関係ありません。無条件にページをめくること。
だんだんなれてくると、そのペースでページがめくれるようになります。
で、これを少しづつ早くしていけばいいだけです。
■速聴をする
これらと並行して、私がやったのは、シャドウイングと速聴です。
録画しておいたテレビ(ドキュメンタリーが好きだったので、結構見ました)を倍速で再生します。ポッドキャストも録音しておいて、倍速で聞きます。
最初のうちは聞き取れませんが、なれてくると普通に聞こえます。
それをだんだん早くするわけです。
今ではだいたい4倍速くらいで見たり聞いています。いや、内容は全く普通についていけるし、逆に普通の速度で再生すると、遅くてイライラします。
一番効いたのは、読み上げアプリです。青空文庫などのテキスト化された小説を読み上げソフトで、4倍速で読み上げさせます。
ただ、4倍速以上の再生速度のあるアプリがなくて、頭打ちになっちゃってますが…
■シャドウイングをする
普通にテレビとかを見るときには、シャドウイングが有効です。
リアルタイムのテレビとか、再生速度が挙げられないような場合には、これが良いです。
たいして難しいことではなく、テレビでアナウンサーや俳優・出演者が話していることをリアルタイムでオウム返しすることです。
必ずやらないといけないのは、ちゃんと声に出すこと。実際に声帯を震わせないと練習になりません。できているような気になっちゃいますので。
ただ、大声でシャドウイングするとちょっと危ない人なので、小声で自分に聞こえる程度で構いません。
これで、情報が 入ってくる → 声になって出ていく → 自分の声が聞こえる と 1周半 することになります。その間並行して次の音声が流れていることになるので、もう多重処理です。
よく、相手の話を理解するために、相手の言ったことをそのまま繰り返すときがありますよね。あれと同じことです。確実に理解するためと処理速度を上げるために、これは非常に有効な方法です。
■まとめ
簡単にまとめると、脳の処理能力を上げるためには、
・行動すべてを高速に実行するようにする
・読書を早くするようにインターバルタイマを使う
・速聴をする
・シャドウイングをする
この4つが経験的に一番聞きました。
特に、読書の速度が上がったために、毎年200冊以上の本が読めるようになり、自然博識にもなれましたし、パッと見て文章の大意がつかめるようになったので、メールなどの処理能力も上がりました。これは副産物以上に今の私の重要な財産になってくれています。
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