「あなたのやりたいことは何でしょうか?」
いきなりそんなことを聞かれると、答えがすぐに言えない方も見えるのではないでしょうか。
■やりたいことを書き出す習慣
なにかの拍子にこれを書き出すようにしておくと、自分の本当にやりたいことが見つかるかもしれません。
毎日の習慣にしたいことのひとつに「やりたいことの棚卸」があります。放っておいても日々積み上がっていく「これをやりたい」「あれもやってみたい」という気持ちをを時間を取って洗いざらい吐きだします。
■アイディアの5分間
その様子は、遺跡発掘現場で、発掘された土器のカケラや装飾品が並べられた状態に似ているでしょう。こうすることで、もやもやとしたことが目に見える形になるため、日々忙しさのあまり埋もれさせてしまっていた自分の野望や意気込みに再びスポットライトをあてることができます。
そこで登場するのが「アイディアの5分間」という習慣です。
いつやっても構いません、ちょっとしたスキマ時間ができたときや気分転換などにやってみるといいでしょう。
といっても大したルールがあるわけではありません。用意するのは付箋紙とペンだけ。PCであれば、マインドマップアプリでもExcelでも、書き留められるものなら何でも構いません。
頭にある夢や目標、問題や課題、不安や不満など何でも良いので一件ずつ箇条書きにしていきます。制限時間は5分間。何項目書けるかに挑戦してみるといいでしょう。
夢や希望といった大きなテーマで言われると、なにか気宇壮大なことと思ってしまいがちですが、「自席でゆっくりタバコが吸いたい」(あまりオススメはしませんが)とか、「自転車でツーリングに行きたい」(こちらはオススメ)みたいなことで十分です。
とにかく、思いつくことなら何でも結構です。「あの野郎、腹が立つ」でも。
■タイムアタックでやりたいことリストを作る
多くの書籍では、こうした習慣を毎日やることを薦めています。しかし、「毎日やる」ということがストレスになることもあります。筆者のおすすめは、気が向いたときにやることです。
やってみると、頭の中の気になっていることを出すということは、結構気持ちがスッキリします。そうすると、なにかの制約がなくともやれるようになります。特に、前向きになれる言葉をたくさん書くと気持ちが前向きになる事ができて、そのあとの仕事でも気持ちよくすすめられます。
ですので、「自分が今やりたいことは?」と問いかけながら書き出すと、前向きなことが多くうかびます。それで、やりたいことのリストが出来上がります。
■言語化すること
重要なことは、言語化することです。
人間はイメージでは物事が捉えられません。言語にしないとそれを正しく認識することができないのです。頭の中に「電車に乗って、その風景を見て、山にかかる新雪を見ながら、ちょっとゆったりしている」ようなイメージが湧いたとしても、それを「旅行に行きたい」と言葉にしないと、それを知覚し、記憶することができないのです。
人間が文明を発達させてきたのは、それを言語化する力があったからです。「いつも家の中で見慣れた顔」ではなくて、「母親」とか「妻」とかいう言葉で捉えられないと、その人が認識できないのです。
自分が漠然と思っていたことが、文章として記録に残しましょう。
そうすると、やりたいことが明確になってきます。
■リストを保存し、見返す
ただ、それだけではなく、書きだしたやりたいことリストを振り返ってみると、自分のやりたいことで、以前からずーっと同じものが続いているものがあります。多分頭の中に引っかかっていることなんでしょうね。
それをきちんと言語として認識できれば、あとはそれを具体化する方法を考えてタスクに落とすだけです。
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