朝会社に行って、さて仕事に取り掛からないと、、とは思うのだけど、どうにもやる気が出ない。そんなことって時々あります。どうにもやる気というのは、自分の都合で出したり引っ込めたりすることができるようなものではなさそうです。
■やる気を無理にコントロールしようとしない
「これは良いことではないな」と思うのですが、感情と行動が一致しません。この「まずいよな」が曲者で、感情の何処かで「まじめに仕事する」のがサラリーマンとしてのあるべき姿であって、それができない「お前が悪い」という自責の念がありますので、どうしても自分を追い詰めたくなります。
そうなると、精神的によくありません。ただでさえマジメな人は、「仕事が遅れているのは自分のせいだ」と責任論をたどり着いてしまうこともあります。
なので、「無理にやっても大して成果は出ないだろう」と自分に聞い聞かせて、気分転換をすることを優先してしまうのがいいです。ただ、1時間後に締め切りだとすれば、そうも言ってられませんが。
だから、暖機運転期間というのも必要だと割り切ることです。
そして頃合いを見計らって一気に加速していくようにコントロールすることも必要なんです。
■やる気の必要のないやり方
ひとつには、やる気がなくてもやれることをちゃんと用意しておくことです。
そのいくつかをご紹介すると、
◆バッファ作戦
調子のいいときに先行してやれる仕事をこなしておきます。そうすれば、多少やる気が無いときに仕事をしなくても全体としては問題が生じません。早く走るときとゆっくり走るときのメリハリをつける、とでもいい変えておきましょう。
◆単純作業をする
体を動かしていれば、少しずつやる気が回復してくるときが少なくありません。このためには、何も考えずに淡々と作業ができるようなこと、たとえば、コピーを取る、お気に入りのフレーズをテキストに打ち込む、タイプの練習ソフトを立ち上げて最高記録に挑戦する、などのひたすらなにかするようなことをするわけです。なにかすると言ってもゲームをする、溜まっていた資料を読むなどの、からだを動かさない作業は、ますますやる気を減退させるので、とにかく一心不乱に体を動かすような作業をすることです。
◆元気な人と雑談をする
人は意外と他人に影響されやすいものです。それなら良い影響を受ける人と話をするだけで、気持ちが高揚してくるものです。
◆タイムトライアルをする
例えば、メールを読むのにタイムトライアルをします。1分間で何通のメールを処理できるかを実際に時間を図ってみるのです。
◆単純化する
これは、やる気が無くなっているときにはできませんが、やる気がなくてもできるような方法を作っておくことです。筆者はこれをいつも作業時には考えてていてメモ帳にこうしたネタを書き込んでいます。
例えば、具体的に言うと、メールの返信をするときにテンプレートを作っておき、空白を埋めればメールの返信が完成するようにすることです。基本的には殆どの作業は特定の単純作業の手順や作業対象を変えたものに過ぎません。メールを返信するという作業も、細かくすれば、「キーボードを押す」という作業に詳細化されます。その作業の対象と順番が違うだけで別のメールが出来上がります。そこまで細かくしてしまうわけです。仕事はやる気ではなく、ある機械的な作業を特定の状況に合わせるものだと考えれば、その作業は機械化できますよね。あとはパラメータを与えるだけ。
それでもダメなら「やらない」と決めるのがやっぱり一番いいのかも。
筆者の場合には、どうしてもやる気がでないのであれば、「今日はちょっと休養ができたので帰ります」と出社早々上司に報告して、退社してしまいます。あまり頻繁にはやれない手段ですが。
やりたくないのに無理をしたっていい結果は出ません。
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