ちょっとした操作で、モニタの電源をそのばその場の都合に合わせて、モニタの電源を切る方法をご紹介します。
■在宅勤務はメインモニタをメインじゃないPCで使う
在宅勤務をしている場合、基本的に自前のPCは使えません。
最近は、企業の情報流出など情報管理の問題もありますし、会社ネットワークに自前のPCを接続して、ウイルスを会社に投下するようなマネもできません。
このため、在宅勤務では、会社から支給されたPCでしか仕事ができないようにするのが一般的なようです。単に仕事場所が自宅になっただけで、使っているPCは同じです。
ただ当然ながら、家に持ち帰られるPCとなるとノートPCしかありません。ノートPCだと表示周りの機能が低いのが普通なので、作業性を考えれば拡張モニタは必須です。
一方で自宅には自宅のPC環境があって、一番作業しやすいモニタには当然、自宅のメインPCが接続されているわけです。
そこで、これに割り込ませる形でメインモニタに会社のノートPCを接続して、仕事モードのときには、ノートPCの表示を、自宅モードのときには自宅のメインPCの表示を切り替えながら使うことになります。
■モニタをモニタに触らずに切り替えたい
1台のモニタに複数のPCの入力をしているときに、対象のPCの出力を表示するようにするためには、モニタを操作して入力切替、っていうのが普通ですよね。
でも、モノグサな私としては、モニタのところまで手を伸ばすのが億劫で、キーボードだけで切り替えたいのです。
作戦は簡単でPC1とPC2でひとつのモニタに異なる入力(例えば、HDMIとRGB)でつないでいるときに、RGBの出力がなくなってしまえば、自動的にモニタはHDMIの信号を表示するようになります。一度その状態になってしまえば、RGBの信号が復活してもHDMIの信号が亡くならない限り、切り替わることはありません。
ということは、モニタ表示をしたくないPCで、PCの設定で言う「ディスプレイの電源を切る」ということをやってやればいいわけです。
■ひとつのモニタを共用する方法
モニタの電源を切るのは、PCの設定で、「電源とスリープ(Windows10の場合)」を開いて、「一定時間操作をしないときにディスプレイの電源を切る」という設定をしてやれば可能です。
ただし、この場合、PCの設定を変えるので、それがずっと続くことになります。ちょっとモニタの切り替えをしなければいけないだけなのに、次にしばらく無操作な状態が続いただけで、モニタ表示がなくなってしまう(最悪、操作したくない側のPCに切り替わってしまう)のはあまり好ましくありません。
ただ、状況によってはすぐ切りたい場合もありますし、しばらく切りたくない(モニタを見ながらPCの操作以外のことをしたい)ときなど、色々あります。その都度、この設定を変えればいいだけのことですが、これが面倒くさい。
そこで、モニタの電源を切るアプリ使って、アクティブでないPCのモニタの出力を強制的に遮断してやることで、使いたいPCのモニタに切り替えられるようにする方法を探してみました。
結構アプリがありますね。
本日は、そのアプリの紹介。
■バッチファイル
いきなり、アプリじゃないですがもっともおすすめの方法はこちら。
とりあえず、デスクトップを右クリックして、新規作成(テキストファイル)。
そこに以下のテキストを入力して保存してください。名前は "MonitorOff.txt"
powercfg /x /monitor-timeout-ac 1
もし、PCがノートPCの場合には
powercfg /x /monitor-timeout-dc 1
です。違いは、1の前の部分が、 "ac" か "dc" かだけ。
で、デスクトップ上にできたファイルをリネームしてください。リネームは "MonitorOff.bat"。拡張子を bat に変更します。
これで出来上がり。
このバッチファイルをダブルクリックすると、1分後にモニタの電源が切れます。
電源が切れてから、キーボードかマウスを操作すると復帰します。
■ディスプレイ@OFF
以下のサイトで配布されています。
ディスプレイ@OFF
特徴は
・インストール不要。実行ファイルのみ。
・実行後、5秒のカウントダウンを行い、モニタの電源が切れる。
・Windowsの電源管理の「ディスプレイの電源OFF」と同等の作動(らしい)。マウスを動かしたり、キーボードを押下するとモニタの電源が入る。
・exeファイルをユーザーフォルダまたはデスクトップ上に配置しないと、正常に作動しなかった。
です。私の環境だと割と安定して動作しました。
■モニタ電源OFFツール(century)
以下のサイトで配布されています。
モニタ電源OFFツール(century)
特徴は
・インストール不要。実行ファイルのみ。
・センチュリーplus oneシリーズ用。一応他社のPCでも作動する。
・センチュリーのマスコットキャラが手を振り、3秒後にモニタの電源が切れる。
・Windows8にも対応。
・電源OFFと同時にPCをロックするツールも同梱。
・スクリーンセーバーによる電源OFFと同等の動作。マウスを動かしたり、キーボードを押下するとモニタの電源が入る。
・裏でなにかのソフトが走っていると、勝手に復帰することがあった
です。
■モニタ電源オフ
以下のサイトで配布されています。
モニタ電源オフ
特徴:
・最近メジャーみたい
・インストール不要。実行ファイルのみ。
・実行中はタスクトレイに常駐する。
・作動には .NET Framework 3.5が必要。
・マウスを動かしたり、キーボードを押下するとモニタの電源が入る
・裏でなにかのソフトが走っていると、勝手に復帰することがあった
■MonitorOffTimer
以下のサイトで配布されています。
MonitorOffTimer
・インストール不要。実行ファイルのみ。
・作動には .NET Framework 2.0が必要。(3.5推奨)
・XP、Win7(x86/x64)で作動確認済み
・2種類のツールが同梱されている
・ モニタOFFと同時にツールも終了するもの
・ ツールは終了せず、ツールがデスクトップに残るもの
・マウスを動かしたり、キーボードを押下するとモニタの電源が入る
・ツールがデスクトップに残るタイプのモノは、120秒間隔で電源OFFの信号を送り続ける(ウイルスチェックなどのアプリが強制モニタONで起動した場合などに有効)
・私のメインPCの環境では、作動が怪しかった。
・常駐系アプリとの相性が悪く、正常に作動しない場合が多い(筆者環境の問題かも)
・裏でなにかのソフトが走っていると、勝手に復帰することがあった
■Shutti DeTOP
以下のサイトで配布されています。
Shutti DeTOP
特徴:
・インストーラーからインストール
・モニタの電源OFFの他、
PCのスタンバイ
再起動
シャットダウン
などのショートカットをデスクトップに作成できる
・.NET Framework 3.5が必要。
・裏でなにかのソフトが走っていると、勝手に復帰することがあった
・一部のセキュリティーツールでウイルス判定される。
ご参考までにどうぞ。
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