■良書を探す
「これはいい」と思った本をお持ちでしょうか?
私は年間200冊〜250冊くらいの本を読むので、1年間に大体3〜4冊は、「これはかなりいい」と思える本に出会います。過去に「最高!」と思った本は
7つの習慣
会議が絶対うまく行く法
ザ・マインドマップ
あなたを天才にするスマートノート
などなど。もちろん、私にピンときた本出会って、万人に受けるものではないと思いますが。
ただ、所詮1年間で数千冊の新刊が出る中で、どんなに頑張っても、まぁ普通の人なら100冊くらいが見解でしょう。10分の1も読めない。
どうやって良書を見つけるかについては、以前書いたので、過去ログをご参照ください。
http://sarahin.seesaa.net/article/281151608.html
■良書に出会ったら
さて今日の本題は、良書に出会ったらそれをどのように消化するか、ということ。
いろんなビジネス書で奨めているのが、「繰り返し読む」「いつでも手の届くところにおいておき、辞書のように引く」などの方法。
もちろん、これらの方法は、現在ビジネス界で活躍する方が言われていることなので、私ごときが意見すること自体がおこがましいのですが、個人的経験では、
ほとんど身につきませんでした
だいたい、読みたい本が次々と積み上がっていく中で、以前に読んだ本をもう一度読もうとするなんて、かなり大変です。
だって、もしかしたら、これから読もうとしている本のほうが、良書である可能性もあるわけでしょ?
■人に教えることは自分に教えること
で、よく言われるのが、「人に教えると自分の理解が深まる」っていうやつ。
要は、インプットしたものをアウトプットすること。
ただ、いきなり会社の同僚や友人に、
「こういう本があってな、〜って書いてあるんだ」
「〜は、こういう意味で、こんなふうに考えると、成功者になれるんだぞ」
なんて演説を始めたら完全に引かれますな。友達なくすかも。
■一人セミナー
なら、セミナーでそういったことに興味のある人に説明するのは、どうでしょうか?
もちろん、本当に人を集めて、場所を借りてセミナーを開いても、他人(著者)の受け売りでは、誰も聞いてはくれません。
なので、一人でセミナーをすることにしました。
聴衆はなし。場所も一人になれる場所ならどこでもOK。
自室がある人なら、自室で夜中にやればいいわけです。
これなら、人前で緊張することもないし、カンニングし放題。
■用意するもの
ただし、用意は必要です。何しろ、セミナーですので。
まず、本の目次をコピーします。
で、その本の目次で気に入ったところの章や節にマーカを引きます。
これでセミナーのレジュメは出来上がり。
あとは、そのレジュメにそって、しゃべるわけです。
あまり、大声でやると近所迷惑だし、家族も「あ〜あ、とうとう行っちゃった」なんて思われるのも困るので、小声で。ただし、身振り手振りは派手に。
本当はプレゼン資料があるといいんですけど、これは書いてあるつもりで、
「こちらをご覧ください」
なんてやるわけです。
■覚えてない
いざ、それについて話をしようと思うと、結構話ができません。
そりゃぁ、読んだだけで自分の言葉で喋れるようになるわけ無いですから。
で、時々本を見ながら、「そうかそうか、こう書いてあったっけ」ってまた、目の前にいるはずの聴衆に向かってしゃべるわけです。
■覚えてる
ひと通りセミナーが終わったら、反省会をします。
「あ、ここはうまく説明できなかったな」
「これは、ちゃんと説明できたな」
なんて、完全に主観で結構。
目次のコピーに、○やら×やら△をつけていきます。
だいたい、1/3〜1/5くらい○が付けば大したものです。
その後2〜3週間おいて、もう一度同じセミナーをやってみてください。
できなかったところが幾つかできるようになっているはずです。
■著者になりきる
ポイントは、ちょっと賛成できないところがあっても、著者になりきって、その本の論旨にそって説明をすること。ま、もちろんドラッカー氏やコヴィー氏みたいに英語でプレゼンができるわけではないですが、そこはそれ、気分というやつで。