毎日繰り返しやる目標に対しては、それを簡単に見える化する方法があります。
■毎日やるべきことを達成する方法
部門の中で「上司と部下とのコミュニケーションが少ない」という問題を指摘された管理職の方が「毎日部下に声掛けをしよう」と決めたそうです。ところが、1日の終わりになって、「今日は誰と話をしたっけ?」とか「○○さんとは挨拶すらしてない」とかいう状態が続いて、「グループの雰囲気が良くならない」と相談されたことがありました。
そこで筆者が提案した方法をご紹介します。結果から言うと、劇的に効果がありました。その方法とは、次のとおりです。
彼に百均でおはじきを買ってきてもらいました。そして、朝、部下の数だけおはじきを右のポケットに入れてもらいます。そして、部下に声をかけるたびにポケットのおはじきを左に移すのです。
それだけです。その人は右利きで、よく歩くときにポケットに手を突っ込む癖がありました。殆どの場合は右手です。
そうすると、何かの拍子にポケットに手を突っ込むとおはじきが触れるのです。立ち上がっているときは、大抵自分の席の付近です。当然部下も近くにいます。それで、部下に「どんな感じ?」と一声かければいいのです。
■常に「それ」を思い出す方法は目の前に置くこと
問題は、週間的にする動作をしたときに、それを思い出すことです。
もちろん、ガラス製のおはじきですので、歩くたびにチャラチャラ音がします。それも思い出すトリガになってくれます。
そして、何度かそれをすると右のポケットがカラになります。そうすると「今日は達成した」という満足感とともにその目標を思い出すことができるのです。
多くの方が、「毎日××をしよう!」と目標を決めて、なにかに気を取られているときにそれを忘れてしまって、「オレは三日坊主だ…」と嘆いてみえると思います。あることに気を取られていると、それ以外のことは思い出さなくなります。それが当たり前です。
それを嘆くのではなく、必要なことを必要なときに思い出すトリガを作ればいいだけなのです。
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