なにか集中する作業をしていて、一区切り付きました。大抵の人は、「あ〜やれやれ。ちょっと一服」と隣の人と雑談をしたり、コーヒーを飲んだり。
まあ、それが1時間作業をして5分程度、というのであればいいですが、気がついてみたら雑談に花が咲いてしまって1時間ほど休憩時間だった、などということはないでしょうか。私には "あるある" なのです。
特に最近は、在宅ワークなどが増えてきたので、休憩時間の間に仕事をしている、、、とか?
■脳には休憩は必要ない
実は、脳には休憩は必要ないのだそうです。
もちろん、複雑なことを考える仕事をし続けていれば、脳の特定の部位は披露が蓄積します。それをリフレッシュしてやるのに、脳の活動を止める。。。そんなことをしたら死んでしまいます。休憩時間になるのは、脳の別の部位に活動の中心を移してやることなのです。
であれば、たとえば企画を1時間考えたら、20分ほど、体を動かすような単純作業をして、また元の作業に戻ればいいのです。そうすると常に全開で仕事が出来上がっていきます。
★P145〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●飽きたときは、体むより異質な作業をやってみよう
よく仕事や勉強が思うように進まない理由に、「飽きっぽさ」をあげる人がいるが、これはとんでもない誤解だ。人間だったら、だれでも飽きることはある。問題は、飽きて能率があがらなくなるか、飽きても能率があがるかにある。
ここに、人によって差が出てくるのだ。「飽きっぽいから、いくらがんばってもダメなのさ」という人は、おそらく、飽きたことを、疲れなどと同じに考えて、一体みしてまたやろうと考えるのではないだろうか。
しかし、「飽き」は疲れとは違い、心理的飽和現象といって、ある方面に向かった関心とか吸収能力が、満杯になってしまうことをいう。だから、休んだだけでは、この満杯状態はそのまま保たれ、さらにつぎこもうとしてもこぼれてしまうだけだ。
そうしないためには、体むより、しばらく異なった方面へ関心を転換して、最初の作業の飽和状態を解いてやらなければならないのだ。
たとえば、たくさんの○印を書く作業をさせて、「飽和」の程度を調べる実験でも、途中で文字とか絵をかかせるという異質な作業をさせると、能率の低下を防げる、という結果が出ている。つまり、英語の勉強のあとは数学、物理に飽きたら文学作品を親しむ、といった要領で目先の変わった作業で、飽きを解消させればいいのである。
多湖輝(著) 『自己暗示で一生が変わる』
――――――――――――――――――――――――――――★
■活動の組み合わせ
具体的にどのように作業をするといいのかというと、
考える仕事 → 考えなくてもできる仕事
というサイクルです。人間の集中時間は 1〜2 時間が限界なので、おおよそ1時間と決めておくと良いと思います。
このサイクルの時間が短すぎると、作業スピードが全開になるまでに時間が来てしまいます。また長すぎると、脳の集中力が途切れてきて、これまた効率が落ちます。なので、最小でも30分、最大で2時間。これがひとつの作業をする時間の目安です。
30分以下で終わるような作業は、細切れ作業で、これも気分転換用に使うと良いです。
気分転換のために私がよく使う作業はこんなものです。
・思い出し仕事系
・作業日誌をつける
・タスクリストの消込、追加をする
・議事録を作成する
・情報収集系
・メールやチャットのチェックをする
・最近のトレンドや気になっているキーワードに関してWeb検索して、ノートに書き出す
・関係するプロジェクトの関係者に進捗状況を聞きに行く
・だれかに依頼した作業・仕事・タスクの進捗を聞きに行く
・上司が席にいるようなら、ちょっと顔色を見て機嫌が良さげなら進捗報告に行く
・小タスク系
・10分程度で終わるようなタスクを片付ける
・事務処理、経費処理、タイムカードに忘れ物がないか巡回チェックする
・ブログ記事を書く(^^)
・ストレッチ系
・ストレッチをする
・あくびをする
・散歩がてら屋上まで往復する
・コーヒーを淹れる(とうぜん、インスタントではない!)
・静かな音楽を聞きながら瞑想をする
■生産性を上げたなら、生産量が上がらないといけない
意外と気分転換にできることってあるんですよ。せっかく頑張って作業効率を上げて5分短くできるようになったとしても、その5分間ボーッとしているくらいなら、効率を上げるという作業をした分だけ無駄時間ですよね。
最近よく聞くのですが、「業務見直しで○○を自動化して、年間××時間が減りました!」っていう報告。
「じゃあ、あなたの生産量は昨年度の生産量より××時間分増えたんですね?」と聞くと、「それはそれ〜」的な答えが多いこと。
効率化=作業の時間短縮
だと思っている人が多い。ある作業が時間短縮して30分の作業が10分でできるようになったとしたら、その人の生産量は3倍にならないといけないのです。生産量が変わらなくて、作業時間は10分になったということは、残りの20分はなにもしてないということです。
それって生産性が上がったとは言わないでしょう?
効率的に作業するのは大切ですが、その結果として、残業時間がゼロになるとか、成果が倍になるとかしない限り、効率化はやっても意味がないのですよ。
その意味でも、作業が済んだら、頭のリフレッシュには別の作業をすぐに始めることが重要なのです。
■参考図書 『自己暗示で一生が変わる』
多湖輝(著) 1日1践!『かんたん「自己暗示」で一生が変わる』 日常生活のあらゆる場面で、誰でもすぐできる、ちょっとした自己暗示の方法を紹介! 心理的メカニズムを徹底的に利用した科学的な「自己暗示」であなたの眠っている能力が覚醒する! |
◆アマゾンで見る◆ | ◆楽天で見る◆ | ◆DMMで見る◆ |
自己暗示で一生が変わる 著者 :多湖輝 | 楽天では見つかりませんでした | 自己暗示で一生が変わる 検索 :商品検索する |
●本書を引用した記事
ウインドウズサーチを使って瞬時にファイルを開く
ミスを犯してしまった時に最初にすべきこと
飽きたときは、体むより異質な作業をやってみよう
不安・心配を軽減する方法
圧倒されそうな相手の前では、意識的にゆっくりした動作をとろう
言葉に出して言ってレまうと、平静になれる
「東京がだめなら名古屋がある」と思えば不安が軽くなる
計画を見直す計画(正しいPDCAサイクルの回し方)
どんなマイナス状態も克服できる
●このテーマの関連図書
暗示で心と体を癒しなさい!
あなたの能力が目覚める自己暗示術
自己暗示〈新装版〉
マインドセット「やればできる!」の研究