2023年02月06日

緊急度分離低減法


「緊急事態!」
仕事だけでなく、普段の生活においてもあまり聞きたくない言葉です。しかし、どのような生活をしていようと、何かをしている以上、これを完全に避ける方法はありません。

何かをしていれば、その結果は期待どおりにはならないどころか、思わぬトラブルが発生することも少なくありません。それが他への影響が高ければ高いほど、「緊急事態だ! すぐに対処しなければ!」という心理状態になります。


しかし、慌ててなんとかしようとした結果、より大きな問題を起こしてしまった経験がある方も少なくないのではないでしょうか。

本書では起きてしまった緊急のトラブルをどのようにして解決に導くのか、その結果としてあなたの評価が上がるようにするための行動指針についてご紹介します。

第1章では、気持ちを落ち着かせるために「何をするか」に焦点を当てます。慌てているときには「落ち着け!」と言われても落ち着けません。具体的に「何をするか」が明示されることで、結果として落ち着くことができます。

第2章では、緊急事態に際して「緊急」という状態が解除されるまでの流れを説明します。人は「次に何が起きるかがわからない」「想定外の事態に遭遇した」ときに慌てたり不安になったりします。次に起きることがわかっていれば、落ち着いて対処が可能になります。まずはこの先の見通しを立てましょう。

第3章が「緊急度分離低減法」のコア部分です。問題が起きると、その問題を原因として様々な派生問題が起きます。しかし、それは単なる「不都合な現象」に過ぎません。それに気を取られて、あれも・これもと対応に追われると、自体をますます悪化させます。

本当に緊急な部分は緊急度を下げ、些末なことは後回しにする事ができるように「緊急度分離低減」です。
その着眼するポイントは、「質」「量」「方法」「納期」「工数」「感情」をコントロールすることです。これらをすぐに思い出せるキーワードを覚えやすくしたものが
  思慮へ奉納、こう祈る
です。

「緊急事態!」が起きても、それをうまく乗り越えられれば、あなたは周囲から絶大な信頼を勝ち取ることができます。それが自信になって、よりチャレンジャブルな活動ができるようになります。



■目次


はじめに
第1章 「緊急事態!」にクールダウンする
  周りを歩いてこい
  目を閉じ、深呼吸を3回する
  周りを見回す
  10数える
  脈をとる
  言葉にする
第2章 「緊急事態!」の対処法の基本
  事実を確かめる
  上司(他の人)に報告する
  大きな声で助けを求め、解決を手伝ってもらう
  問題を極小化する
  分担して緊急状態から脱出する
    脱出のための活動の進め方
  原因調査と再発防止
第3章 「緊急事態!」の分離低減法
  緊急度分離低減で問題を小さくする
  冗長性のコントロール
  質のコントロール
  量のコントロール
  方法のコントロール
  納期のコントロール
  工数のコントロール
  感情のコントロール
  記憶方法:思慮へ奉納、こう祈る
おわりに



■参考図書 『「緊急事態!」を乗り切る 緊急度分離低減法



「緊急事態!」
仕事だけでなく、普段の生活においてもあまり聞きたくない言葉です。しかし、どのような生活をしていようと、何かをしている以上、これを完全に避ける方法はありません。

何かをしていれば、その結果は期待どおりにはならないどころか、思わぬトラブルが発生することも少なくありません。それが他への影響が高ければ高いほど、「緊急事態だ! すぐに対処しなければ!」という心理状態になります。

しかし、慌ててなんとかしようとした結果、より大きな問題を起こしてしまった経験がある方も少なくないのではないでしょうか。

本書では起きてしまった緊急のトラブルをどのようにして解決に導くのか、その結果としてあなたの評価が上がるようにするための行動指針についてご紹介します。

第1章では、気持ちを落ち着かせるために「何をするか」に焦点を当てます。慌てているときには「落ち着け!」と言われても落ち着けません。具体的に「何をするか」が明示されることで、結果として落ち着くことができます。

第2章では、緊急事態に際して「緊急」という状態が解除されるまでの流れを説明します。人は「次に何が起きるかがわからない」「想定外の事態に遭遇した」ときに慌てたり不安になったりします。次に起きることがわかっていれば、落ち着いて対処が可能になります。まずはこの先の見通しを立てましょう。

第3章が「緊急度分離低減法」のコア部分です。問題が起きると、その問題を原因として様々な派生問題が起きます。しかし、それは単なる「不都合な現象」に過ぎません。それに気を取られて、あれも・これもと対応に追われると、自体をますます悪化させます。

本当に緊急な部分は緊急度を下げ、些末なことは後回しにする事ができるように「緊急度分離低減」です。
その着眼するポイントは、「質」「量」「方法」「納期」「工数」「感情」をコントロールすることです。これらをすぐに思い出せるキーワードを覚えやすくしたものが
  思慮へ奉納、こう祈る
です。

「緊急事態!」が起きても、それをうまく乗り越えられれば、あなたは周囲から絶大な信頼を勝ち取ることができます。それが自信になって、よりチャレンジャブルな活動ができるようになります。





◆アマゾンで見る◆◆楽天で見る◆

「緊急事態!」を乗り切る 緊急度分離低減法
著者 :影無春雪
楽天では見つかりませんでした



●このテーマの関連図書


君と会えたから……

トヨタの失敗学 「ミス」を「成果」に変える仕事術

「僕たちのチーム」のつくりかた メンバーの強みを活かしきるリーダーシップ

実践型クリティカルシンキング 特装版

最強リーダーの「話す力」誰から見てもリーダーらしく見える「話し方」の秘密

ハイパフォーマー思考 高い成果を出し続ける人に共通する7つの思考・行動様式

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織



■同じテーマの記事

「あなた」を文頭に持ってくると強力なメッセージになる

日本には「物は言いよう」という言葉があります。ちょっとしたトリックなのですが、言い方次第であなたの希望通りに話を進めることができるようになります。「これは自分にどんな関係があるだろう?」何かを見たり、聞いたり、体験したりしたとき、まず最初に考えるのは、「これは自分にどのような関係があるのだろうか?」ということです。多くの場合、「無意識に」かもしれませんが、それが興味のあることなのか否か、自分に何らかの影響があること..

計画はゴールから語る

ある程度仕事の経験を積むと仕事のやり方(求められ方)が大きく変わるポイントが有ります。一般職で最初のターニングポイントはプロジェクトを任されるリーダーになるということです。つまり、今まではイチ担当者として、「××を今週中に」とか「を今日中に」とか言う風に、会社・部門としても大きなプロジェクトの一部の明確化した作業を言われていたのが、「を××さんとさんと一緒に完成させて」みたいなすごく曖昧な指示になってきます。それも自分の力だけではなく他人も使って。※こ..

部下力のみがき方4:キーメッセージ2

結構久しぶりですが、ビジネス書をご紹介します。図書名称:上司を上手に使って仕事を効率化する「部下力」のみがき方著者:新名史典いかにもサラリーマンに向けの本なので、読んだことがある方も見えるかも。私のブログでも時々引用させて頂いています。とくにポイントだと思うのは上司が仕事のボトルネックという点。仕事の効率を挙げるためには、上司をうまく巻き込んで行くことが重要。その点を「上司を上手に使う」と著者は表現しています。..

面接技術:一言話す

面接官をしていると「この人ちょっと扱いづらい」と思うようなシーンがあります。どういう場合かというと、何か質問をした時に、一言で答える人。たとえば、「最近勉強していることは何ですか?」などと聞いた時に、「マインドマップの勉強をしています」などと答えられるような場合です。後が続かないよく面接技術やプレゼン技術などで、一言で要約して話をするとわかりやすいという事がいわれます。たしかに、だらだらと話しをされるのは聞く側にとっては苦痛でしかありません。まして..

メールをDMZに移動する

DMZDMZっていうのは、「非武装地帯」のことです。一般にインターネットに繋がるコンピュータシステムを作るときに、インターネットの世界とローカルネットワークの世界の2つを作ります。ローカルネットワークはある程度信用できるデータが送受信されますが、インターネットの世界は玉石混交、ウイルスやワームなどのアブナイものもたくさんあります。そこで、この2つをファイヤーウォールで分離するわけです。ところが、単に危ないものを何もかもブロックしてしまうと、ほとんどの通信ができなくな..

バカな上司の下でも成長できる仕事術2

本日は、「バカな上司の下でも成長できる仕事術」の続きです。第2回めの本日は、キーポイントだと思ったところの抜き書きをお送りします。「バカな上司」とは、たぶん自分の実力にある程度自信がある人なら、だれでも考えたことがある言葉ではないでしょうか。「親と上司は選べない」とはよく言ったもので、まったくその通りで、話していると頭痛がしてくるような上司に何度も出会いました(「頭痛がする」という表現に抑えておきます…)。サラリーマンですので、人事から、「この人の下で仕事をするように..

posted by 管理人 at 15:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック