2023年08月14日

目覚まし時計をやめてタイマー機能付き蛍光灯を買う



自分は、寝付きが悪くて寝起きが良いです。寝付きをよくするためにいろいろな文献にあたったり、いろいろ試しています。

多くの文献によると、寝付きを気にするなら、寝起きを調整することが良いのだとか。

本日は、朝の起き方について、アラームを使ってはいけないというおはなし。

筆者の知人で、夜型の人が少なからずいます(というか、「多い」)。

ここで「夜型」というのは、午前中はあまり仕事が進まず、昼から夕方にかけてエンジンがかかってきて、そのまま残業時間に突入して、そこでバリバリ仕事を進めるというタイプの方で、みなさんも思い当たる人がいるのではないでしょうか。


一方で筆者は、午前中に基本的にその日の仕事の難しい部分(思考力を使うようなタスク)を片付けて、午後からは、会議など体を使う仕事をしています。
おそらく、ご存じの方も多いと思いますが、科学的にはこの方がいい(能力をフルに使える)と言われているような進め方です。

当然、筆者も最初の頃は周りに合わせて、出社時間ギリギリまで寝ていて、夜は宴会でもない限り残業をしてから帰るという生活をしていましたが、眠れなくなるという症状が出てからは生活リズムを朝方に変えました。

午前中にエンジンがかからなくても、残業時間頃までにはフルスロットルになるのだから、それでいいじゃないかと思う人も少なからずいるとは思いますが、科学的には、これは非常に効率の悪いやり方です。

というのは、結局、朝から仕事をしているので、午後〜夕方になれば脳は疲労してきます。つまり、認識できていないだけで、その人の持っている思考力というのは衰えています。
そもそも、自分の持っている思考力を測定していないのだから、今の思考のスピードが、その人の最高速かどうかなんて認識できることがおかしいです。



■目覚まし時計のアラームに潜む落とし穴


夜遅くなると、結局翌日起床するまでに取れる睡眠時間が制限されます。たとえば、9時が出社時間なら、通勤時間プラスアルファで、7時ころには起床しないといけないわけです。これが限界時間なので、その時間に無理やり起床しなければいけません。

そうするとどうしても、7時にアラームを鳴らして寝不足だろうがなんとしても起きないといけなくなります。

多くの人は、目覚まし時計の音の刺激で起床しているようです。実は、これは脳にとっては望ましい起き方とは言えません。

敵が近づいてきたときの足音。猛獣が襲ってきたときのうなり声……。人間が音の刺激で目覚めるのは、何か異常を感知し、その危険を回避するためです。命にかかわる可能性があるため、脳のコンディションなどお構いなしに急激に覚醒させます。このため、脳の神経細胞や血管系には負荷がかかってしまうのです。これが、アラームにある第1の問題です。

しかし、アラームにはもうひとつの問題があります。それは、音の刺激で目を覚ました場合、すぐにまた眠くなってしまうことです。原始時代、私たちの祖先は常に外敵の脅威におびえながら寝ていました。風が吹いてガサガサと物音がしただけで、すぐに目を覚ますのですが、身の危険はないとわかるとすぐに眠ってしまいました。物音で目を覚まし、それ以降、起きっ放しでは身が持ちません。原始時代を生き抜くには、合理的な仕組みだったのです。

しかし、現代日本では、生命の危険にさらされるような状況はあまりないでしょう。一方でアラーム音は人間の生存のための機能として「飛び起きる」ようにできているのです。これを使えば、必要なときに飛び起きることは可能ですが、無理やり脳を覚醒するために、無理をすることになるのです。

このため、アラーム音で一度は目を覚ますのに、どうしても起床できず、二度寝してしまうことがよくあります。また、それで起きたとしても、頭がボーッとして集中力や思考力が高まらないという状況が起きるのです。

このように、二度寝は集中力の問題は問題は「気合が足りないからだ」と精神論で片づけようとする人が多いようですが、悪いのは本人の心がけではなく、アラーム音で起床しようとする仕組みそのものです。


■光刺激起床法は脳にやさしく、能率もアップ!


このように、音の刺激で起きるのは問題点だらけです。そこで私は、原始時代を生き抜いた人間の原点に戻って、光の刺激で目覚めることです。朝、日の出とともに明るくなり寝が覚めるという、人間本来の起床方法に戻すということです。

といっても、起きなければいけない時間は個人によって様々です。それを日の出の時間に合わせるのは無理です。

そこで私は、スタンドライトをタイマーにつなぎ、起床時間が近づいたら自動的に点灯するうにしておくことがおすすめです。つまり、照明器具の力を借りて日の出をベッドの上で再現しようというものです。

眠っているときはまぶたを閉じているので、明るくしてもわからないのではないかと思われたかもしれません。しかし、まぶたを閉じていても、光はまぶたを通過して網膜まで届きます。実際、原始時代の人間はそうやって朝日を感じ、目を覚ましていました。

光の刺激で目覚める場合は、脳の状態に合わせて充分に時間をかけながら覚醒するのが特徴です。ごく浅い眠りにあればすぐに目が覚め、比較的、深い眠りにあれば時間をかけて目を覚まします。覚醒の仕方がマイルドで、脳の神経細胞にも血管にも優しい起き方です。脳のコンディションなどお構いなしに瞬時に覚醒させる音の刺激より、はるかに優れた方法だと考えます。

「朝日を浴びると脳が活性化する」という話を聞いたことがあるかと思います。
これは朝日を浴びることで、脳にセロトニンと呼ばれる神経伝達物質が作られるからです。セロトニンには、気持ちを落ち着かせたりすっきりさせたり、脳を活性化させる働きがあり、生体時計が正常に働くようになります。

残念ながら、一般の照明器具は光量や光に含まれている電磁波の波長が限られているため、朝日を浴びたのと同じような効果を期待することはできません。ただし、明るくなったので目を覚ますという最低限の機能は果たすことができます。

ただし、普通の家庭用照明器具には、一定時間経過すると自動的に照明が切れる機能があるものは多いですが、時間になったら点灯するという機能を持つものはほとんどありません。

このためおすすめなのは、照明器具と電源の間にタイマー機能を持った器具を挟むことです。
以下の製品はその機能を持っています。



また、デスクライトのようにコンセントに刺すタイプのものを使うのであれば、スマホからでも操作可能なスマートプラグという製品郡が安くて便利です。



この他にも、同様の機器はありますので探して使ってみてください。
結構効果があって、「朝、なかなかスッキリ起きられない」とか「6時間以上寝ているのに寝足りない気がする」などの状態を軽減するのに役立つと思います。


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