不安というのは、Wikipediaによると
★−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
不安(ふあん 英語 uneasiness)とは、心配に思ったり、恐怖を感じたりすること。または恐怖とも期待ともつかない、何か漠然として気味の悪い心的状態である。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−★
ということだそうです。
つまり、「漠然としていること」が不安の条件です。
こんな句があります。
幽霊の正体見たり枯れ尾花
それが幽霊だと思うと怖いですが、枯れ尾花なら怖くありませんよね。
そこで、よくビジネス書で書かれているのが、不安の要因を書き出すということ。つまり、不安を具体化してしまえば、不安ではなくなるという理屈です。
それができたら、最初から不安になんかならない
と思ってしまうのは、私だけでしょうか?
■リスク管理
プロジェクトマネジメント講習などを受けても、リスクを洗い出して、それを評価(影響、発生確率)して、優先順位をつけて対策しなさい、などといわれます。
これなんかも、考え方に何か規則があるわけではないので、発生しうるリスクなんてそれこそ山のようにあるわけです。それぞれひとつずつ考えていたら、キリがありません。ましてやそれをひとつずつ評価しなさいなんて言われても、
理屈は分かりますけどね〜
みたいなものです。
■最悪を考える
それならいっそ、全く駄目だったときの結果を考えてしまったほうがいいようです。
つまり、
今やっているプロジェクトがぼろぼろで箸にも棒にもかからない結果になった時に何が起きるだろうか?
と考えるのです。
これなら、考えることは一つだし、大して時間もかかりません。
・会社をクビになる?
・降格させられる?
・上司からねちねち言われる?
まぁ、いいとここんなところでしょうか?
どれにしても、一生を棒に振るようなことはなさそうです。
ましてや、会社をクビになるほどの失敗なんて言うのは、早々できるものではありません。まぁ、どんなひどいことになっても、今期の評価が下がるくらいなのではないでしょうか。
でも、最悪の状態になるなんて言うことは、ほとんどありません。
どんなに悪くても、何らかの結果は出るのではないでしょうか。
それができなかったという結果であっても、
できないことが分かった
という経験は得られた、という成果はあるわけですよね。
つまり、最悪に対して、「まぁ、最悪この程度の結果にしかならないか」と思えれば、やってみるという選択肢のほうがメリットが大きいことがわかる。つまり、今の不安は最悪の結果を招くものではない、と思えれば、不安が大したことがないと感じられるようになります。
不安を持っているというのは、それに対していろいろ考えているということなので、いいことだと考えればいいわけです。
あとはやってみれば、結論は出るよと開き直ってやることです。